2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
洋一と結婚したいばかりに辛い毎日を過ごして居るのに・・・ 「先方さんを調べた所、立派なお宅の3男坊で『未だ若いから結婚等 考えて居ませんし、若し養子に貰って呉れるなら考えても良い』との 返事だったとか?又余りの立派なお宅で婚後のお付き合いが大…
久々に京都へ中川さんとドライブをして楽しい一時を過ごし 多少のストレスを解消し、又々山中さんのお宅での葛藤が始まった 有る朝、何時もの様に朝5時に起きて朝食の支度をして 子供さんを学校に送り出し、親奥さま、若奥様を起こしに行くと 若奥様は起きて…
若奥様から「和さん電話〜」って呼ばれ電話に出ると中川さんから・・・ 「和歌山に仕事に行ったのでお土産にミカンを買って来たから、直ぐ其処まで 持って行くから外に出て欲しい」と・・・ 厳しい山中さんのお宅の事情を知って居るから・・・様子を伺いなが…
山中様宅は大きな屋敷でお庭も何か所も有り、年に一度は長浜から 植木職人の方が数人でお庭の剪定に何日か見えます。 その職人さんの中に和子より3〜4歳程年上のお兄さんがアルバイトに 来て居ました。裏の小屋で10時と3時に休憩されるのでお茶とお菓子を 出…
山中家はバス停から綿向神社の境内に通じる参道沿いに有りお祭りの時は 出店が出たりお参り客で賑やかです。春5月にお祭りが有り、その日は 大雨で旦那様は紋付き袴に裃を着て出席され、びしょ濡れに・・・ これを若奥様はほぐしてクリーニングに・・・ 雨の…
何時もの様に、朝暗い内から起きて朝食の支度をし子供さんを学校に 送り出し、ご家族の方に食事をして頂いて居る間に 若夫婦の寝室のお掃除をしました。布団を上げて箒で掃いて居ると ティッシュの丸まったのが?屑かごに捨てようと拾い上げると異様な 感触…
山中家の親奥さまは42歳で未亡人に成って3男3女の子供と 静岡のお店を守って来たと言う経歴が有って日々威張っちゃって 冬に成って雪が降ると寝室から一歩も出ないで3度食事を 運ばせて居たそうです。和子は未だ食事を運んだ経験は有りませんが・・・ 「嫁・…
山中家は本宅と道路を挟んだ向かいに大旦那様の弟様の自宅が有り この家は空家でオジサンが夜は一人で寝泊まりして居ました。 この空家の奥に数10本の柿の木が有り収穫時には米俵に数十個と・・ 物凄い柿が取れます。その沢山の柿を若奥様が「和さんの実家に…
山中さんのお宅には親奥様に若奥様と旦那様のお子さんが3人 長女、千代子ちゃん(小学4年生)次女、美代子ちゃん(小学3年生) 長男、正英君(2歳)と6人家族の極、普通のお宅ですが、何となく堅苦しい 旧家なお宅で、肩の詰まる様な雰囲気のお宅でした。 と…
丸6年近江織物で働き、兄ちゃんが事務所に退職願いに来て呉れて 楽しかった寮生活も終止符を打ち、太一さんに軽トラで2回 荷物を運んで貰い会社を退職しました。末娘で駄目娘とレッテルを 貼られた和子も当時のお金で10万円の大金を残し、隠居の 内縁の押し…
和子の両親には反対されても2人は別れる事無くお付き合いを・・・ 色々と如何に両親を説得出来るか2人で考えましたが、洋一は 「今度は俺の実家へ・・・」とは絶対に言いませんでしたし、又 和子も(自分の両親に反対されて四国のご両親に逢っても?)と言う…
寮に帰って来ると月に1〜2度の京都での洋一とのデートも楽しめるし・・・ 洋一とも2年程お付き合いをし、あれ以来「ラブホテルに行こう」とは 誘いませんが「早く和子と結婚をしたい」と言いますが、 「じゃ〜四国の両親に逢わせる」とは絶対に言いませんで…
会社での大怪我も日増しに回復し、君子の結婚式も終わり 寮に帰った和子は療養期間4〜5日早かったけど、元気にお仕事に着く事が 出来ました。寮の仲間たちも「小林さんが帰って来た〜」って 喜んで呉れて、嬉しかったです。
母は2男3女の兄姉の末っ子で次女マキさんは3人の子供を置いて 夫婦で若くして亡くなり、長男正一は父方の末娘が東京に嫁ぎ 銀座山形屋と言う洋服屋さんを営み、そのオバサンのお宅に・・・ 長女操と次男の勇二は父の実家に預けられて大きく成りました。 聞く…
母の兄(長男)の子供におしげさんと言う、和子とは従兄弟に成る オバサンが居て母とは「オバサンと姪」の間柄ですが、取っても 仲良しだったそうです。おしげさんは甲賀郡の森地さんと結婚し ご主人は学校の校長先生・おしげさんも国語の先生だったとか? …
職場で怪我をして医務室に入院し、新しく鉄筋の中寮が出来て其れに 隣接して出来た医務室は取っても綺麗で豊郷病院の病室より 綺麗でした。唯和子は労災でお給料を頂いて居るので自由に お部屋に帰る事は出来ません。当然実家にも帰れません。でも〜 丁度1ヶ…
洋一との危うい危機も何とか納まり再度、和子の要望も聞いて呉れて 今度は結婚を前提に、お付き合いを始めましたが、昔人間の堅物な 両親はきっと、猛反対をするでしょう?でも〜和子は諦められず 両親には内緒でお付き合いをして居ました。 有る日、中川正…
手紙を受け取った母はビックリして会社までお見舞いに来て呉れました 沢山大判焼きを持って・・・「手紙を貰った時は足を切断されたのかと 思い、生きた気がしなかったよ。ま〜その程度で良かった〜」って 安堵し一晩医務室の空いたベットで泊って呉れました…
もうお付き合いを始めて2年近く経って居たかな? 有る日、洋一は「ラブホテルに行こう〜」って誘いました。 和子はこれだけは「嫌です結婚をする迄は・・・」と拒み続けました。 「じゃ結婚すれば良い、結婚しよう?」と・・・ 今の若者なら〜ううん?今の…
洋一は四国、香川県の生まれで香川県の市会議員の3男坊で 長男は医師・次男は先生・彼は高卒で理容師に・4男は 大学院生だと聞いて居ました。和子は幼い頃からカリエスを患い田舎で山や田畑で働く事は 苦手だし都会に憧れ、出来る事なら都会に嫁ぎ、都会で…
母のお友達で樋田のおさきさんと言うオバサンが居ますが、 このおさきさんの末娘に洋子と言う娘が居て和子より一歳年下でした。 この洋子さんがヨツ〜(部落民・後の新平民)と同姓をし子供を 身ごもったと言う話しを聞きました。 当時、正田美智子さまが皇…
洋一は四国、香川県出身で大阪で床屋さんに勤め頑張って居ました。 和子は日曜日、彼は月曜日がお休みで中々デートの機会は有りません。 でも和子は2部制で早番の時は何時も午後から自由だから・・・ 何度か大阪から能登川まで逢いに来て呉れてデートをする…
新年早々に洋一と京都へ初詣に行きました。円山公園から八坂神社 清水寺・・・と京都の神社仏閣は人混みでごった返して居ました。 円山公園で露天商が指輪やブローチ・ネックレスを売って居ました。 (何か良いのが無いかな?)何て優雅に見て居る余裕は有り…
20歳の誕生日に遅番で午後1時からの仕事で昼食を済ませて西工場へ 向かう途中受付で・・・「小林さん電報が届いて居るよ〜」って声を 掛けられ貰いに行くと「オタンジョウビ・オメデトウ ヨウイチ」と記されたお祝い電報でした。生まれて初めて頂いた 「お…
ボーイフレンドの居ない和子は、最近出来た琵琶湖大橋にドライブに 連れて行って呉れる彼氏も居ないし・・・寮のお友達と「琵琶湖大橋迄 サイクリングしようか?」って話しが持ち上がり4人で琵琶湖大橋へ・・・ 先ずは自転車探し・・・3台は何とか確保した…
其れから1か月後に今度は「大阪を案内するから〜」って誘われて 大阪へ・・・簗瀬からバスで能登川に行き電車を待ってると 定刻に電車は来ない?遅れる事3〜40分でようやく電車が来て 乗ったのは良いけど〜30分も40分も遅れたのでは待ち合わせの 場所に植野…
2度、京都や大阪でデートを重ね、大阪では電車事故のお陰で 一時間近く遅刻し、飛んだハプニングも有りましたが、笑う事も無く 一年数ヵ月文通を楽しみましたが、有る時若い季節の文通欄に又々 植野さんが???和子は嫉妬する事もなく只冗談に・・・ 「初め…
月刊雑誌の「若い季節」と言う本に「文通欄」が有り投稿した事が・・・ 大阪の植野さん・冬木さん・その他数人・見知らぬ男性からお手紙を 頂き、恋文と迄は言えませんが、毎日仕事から寮に帰るのが楽しみでした。 植野さんとは一年程文通をし、その間には写…
コンクリ割りとのお別れデートも終わり、何時もの和子の平凡な 日常生活に戻って洋裁教室の中村先生も結婚され、今度は 編み機を買って編み物を習い始めました。 近江織物の寮生は2部制で働き、遅番の時は夜が遅く 外部の男性族は、噂に依るとA番の彼女とB番…
散々「コンクリ割り」から交際を責められ和子は彼の姿を見ると 眼を背けたり・・・遠廻りをしながらでも逃げて居ました。 その時も彼は荒巻に来ては成ちゃんや井上さんに頼み、 「もう嫌だって言ってるから諦めたら〜?」って言われて居たそうです。 それで…