和子の生い立ち-35〜「結婚させて下さい」〜

寮に帰って来ると月に1〜2度の京都での洋一とのデートも楽しめるし・・・
洋一とも2年程お付き合いをし、あれ以来「ラブホテルに行こう」とは
誘いませんが「早く和子と結婚をしたい」と言いますが、
「じゃ〜四国の両親に逢わせる」とは絶対に言いませんでした。
和子は両親に話せば絶対に反対をすると思って居たから・・・
和子も「両親に逢わせる」とは言わず2人の仲は少し隙間風が
吹き始めました。月に1〜2度のデートも逢う度に口喧嘩をしたり・・・
だからと言って2人とも別れたくない・・・・
こんなお付き合いがどれ位続いたかな?


有る時、和子は母に洋一の事を話し結婚したいと・・・
母は「何処の馬の骨とも牛の骨とも判らない人と結婚をすると言っても
おとったんは『駄目だ〜』って絶対怒るよ〜」と言って
当然の如く、聞き入れて貰えませんでした。
和子自身も(どうして結婚したいなら〜『四国の両親に逢わせる』って
言わないのだろう?)と不信を感じました。
その後、強引に和子の実家まで来て「和子さんと結婚させて下さい」と・・・
父は驚き「四国の様な遠くには和子はやれん」と頭こなしに断られ
物の数分程で洋一は大阪へ帰りました。
でも〜2人は其れで諦める事は出来ませんでした。