何年かお勤めを共にして、仲間と「何処かへツアーで旅行に行こうか?」と
言っても「私~用事が有るから行かない~」と仲間に入って来ないし~だけど
会社の慰安旅行や忘年会・ボーリング大会・納涼会と言えば喜んで参加するけど
個人で「旅行に行こう」と言っても「用事が有るから・・・」と言って行かない
その時は和子も何とも感じず・・・本当に用事が有るんだ~と思って気にも
留めて居なかったけど~おけいさんのアパートで花寿司をご馳走した時に
「今度はツアーで何処かへ旅行に行こうか?和子が2~3,000円の端数は
出して上げても良いから・・・(笑)」と言うとおけいさんは大喜び・・・
その時、やっぱりニットの工場でパートで働いたお給料でアパートの家賃を
当時40,000円近く払って、やっぱり独身の女性だからお洋服も居るし~
お化粧品だって・・・やっぱり大変だな?って思い、和子は「和子の田舎の
方だけどツアーで夜行一泊で湖東三山から琵琶湖大橋を通って信楽焼の
ツアーで旅行に行こうか?料金は36,800円で私が6,800円出して上げるから」
と言うと本当に喜んで土曜日の夜から夜行バスで琵琶湖大橋を渡って雄琴温泉で
泊って信楽焼から永源寺・西明寺・百済寺と紅葉で有名な湖東三山の旅行に・・・
このコースは本当に和子の故郷で西明寺から車で10分ほどの所に
姪っ子の家が有って西明寺から公衆電話で姪っ子の所に電話をすると・・・
まーこ 「かーこちゃん今何処から電話しとるん?」
和子 「どうして???」
まーこ 「だって声が近いもん???」
和子 「今ね?お友達とツアーで西明寺に居るの~(笑)」
まーこ 「え~~~?家へ寄ってきいなぁ?」
和子 「だって団体行動だから寄れないよ~もうおかあちゃんも(母)
亡くなって孤児に成っちゃったから~故郷が恋しくなって…(笑)
この和子の冗談をまーこは何と思ったのか?唯の冗談と思わなかったのかな?
その年の暮れに兄ちゃんからお歳暮が送られてきてお米や野菜等々・・・
荷物を包んだ包装紙の裏に・・・
「兄ちゃんの眼の黒い内は『孤児』何て言わんと何時でも帰って来い」と・・・
和子の兄姉中で一番大好きだった兄ちゃんからの手紙、感動したね?(笑)
【車いす 押されつ梅見の 客となる(シルバー川柳)】