「観光客が多くて人手が足りない」は言い訳?・・・

  

【特別・番外編】

《和子は又々こんな記事を見た~》

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40歳2児の母が「我が子を捨てる」本当の理由

  

岳斗さんは当時は会社に勤務するSEで多忙を極めており、妻がパートを

しながら子育てを主に引き受けていた。しかし、次女が2歳児クラスに

入った頃に、保育士から「落ち着きがない」と指摘されるように。

頻繁に呼び出しをされるようになった妻の怒りの矛先は次女に向かって

しまった。 かつて、自分の幼少期に同じように言われたことがあり、

心を痛めた岳斗さんは、会社勤めをやめ、独立し在宅勤務に切り替える。

そして子供の世話を積極的に行うようになったという。
時期を同じくして、関東近郊でオーバーツーリズムも指摘される人気の

エリアで飲食店や介護施設などを営む妻の実家がとても忙しくなり、

「実家を手伝う」と妻がパートを休むようになった。同時に外出と外泊が増え、

かつては週に3日程度だった外泊も、この2ヵ月間はほとんど家に

帰ってこない。事業は義両親と2人の義兄がメインで運営しているが、

現場を回す人がいないため、妻が駆り出されているというのだ。

そこまで働いていたら、実家から報酬を得ていてもおかしくない。しかし、

岳斗さんは久しぶりに帰ってきた妻から「20万円、貸してほしい」と頼まれる。

他にも、毎日のように求められていた夫婦生活がなくなるなど、浮気を

思わせる行動が多いことに気づく。そして山村さんに調査を依頼したのだ。

娘たちは母親が不在にしていることに心を痛めており、

早急に改善が必要だと思われた。

   

 調査の目的は「妻が何をしているか知りたい」

調査に入る前に、岳斗さんに目的を伺うと「妻が何をしているか

知りたいだけです」と言いました。彼にとって最も大切なのは、娘たちの

存在であり、離婚は考えていないとのこと。また、カウンセリングを

受けるまで、妻が何をしているか、考えたことがないと言っていました。

岳斗さんは「共感力が低いとよく言われる」と言っていましたが、

その理由がわかったようにも感じました。 妻の性格を聞くと、短絡的で

単純明快とのこと。実家にいることも嘘である可能性は少ないと直感し、

現地に向かおうとするも、道路は大渋滞で特急も満席。自由席も

すしづめ状態であると知り、夜中になるのを待って出発。

      

妻の実家は、庭がある日本家屋の豪邸で、敷地内には2人の兄夫婦一家と

両親が住んでいるとのこと。ネット上の航空写真を見ると中に4〜5棟の

建物があることがわかります。2ヵ所の門を張っていると、朝7時に

通用口から妻が出てきました。 事前に見せていただいた写真通りの

ままの、健康的で溌剌としている雰囲気。写真ではベリーショートでしたが、

現在はだいぶ髪が伸びていて、指先にもピンクのネイルが施されていました。

とてもよく働く妻

妻は実家が経営する介護施設ロードバイクで行き、13時に出てきました。

そして、駅前のレストランに移動。ここも実家が経営しています。

ランチどきなので、捌ききれないほどの行列になっており、すぐに制服に

着替えた妻が列を整理していました。外国人観光客には英語で

事情説明をしており、時折談笑も起こっています。

   

混乱は17時まで続き、18時に閉店。その1時間後、スタッフが

10人ほど出てきましたが、妻は店にい続け、出てきたのは22時。

足元がフラフラしているので、かなり酒を飲んでいるのでしょう。

妻はタクシーで実家に帰りました。 ロードバイクはどうするのだろうと

張っていると、妻がタクシーに乗った10分後に店の中から男性が出てきて、

店舗内にしまっていました。

翌日、10時に実家から出てきた妻は、母が運転する車に乗り、

レストランへ。相変わらず繁盛している様子で活気に溢れています。

行列客は観光客でいっぱいでした。18時に店から出てきた妻は、

ロードバイクに乗って帰宅。それから22時に家から出てくると、

レストランに入って行きました。おそらく、建物内にこの男性が住んでおり、

2人は交際しているのではないかと直感。

翌朝8時に出てきた妻は、介護施設に入って行き、15時まで勤務。

それにしても、妻はとてもよく働きます。これは実家も手放さないだろうと

思いました。この日、レストランの定休日なので、ペアの探偵が

「何かあるだろう」と店を張っていました。

「ワイルドな魅力」の男性が

すると、12時に中から男性が出てきました。色気がある40代後半の短髪の

男性で、「ワルの魅力」のようなものにあふれている。ありふれたデニムに

シャツ姿が魅力的なタイプです。 彼は、コンビニで焼酎とタバコ、避妊具、

歯ブラシ5本、フロス、デンタルリンスを購入。顔見知りらしい店員の

中年女性に、からかわれても、相手の頬を突いてかわしていたとか。

その日、妻は夜になるとロードバイクでレストランへ。この日は朝まで

建物内にいました。

   

 以上、3日間の様子を依頼者・岳斗さんに電話で報告すると、

「なんとも言えませんが、妻の生々しい現場を見なくてよかった」とホッと

した声で語っていました。妻の働き者っぷりを報告すると、

「妻は好きな男がいる現場だと、献身的に働くのです。相手の男が

いなくなったり、相手に興味を持てなくなると、途端にサボり出して、

これまでもトラブルを起こしています」とため息と共に語っていました。

さらに追加の調査が必要かどうかを岳斗さんに聞くと、

「その必要はないです」と言いました。報告書をまとめて、

お渡ししたときは、「とりあえず、本当に実家にいることがわかり、

ホッとしました」とポツリ。娘たちにも「ママは頑張っているんだ」と

伝えると、様子も落ち着いたようでした。

「妻が離婚したいと言ってきました」

それから1ヵ月後、岳斗さんから連絡があり、「妻が離婚したいと言って

きました」と慌てている。妻は岳斗さんと離婚し、男性と再婚したいとのこと。

「妻は僕との結婚生活を“偽りの生活だった”と言っています。次女に

落ち着きがないのも、僕の遺伝のせいだと言われ、顔も見たくないとか。

どうも保育園の先生に、かなりひどいことを言われ、発達や知能の障害に

ついて指摘されたようなんです。妻は思い込みが激しい。その日から

次女が愛せなくなった自分が受け入れられず、実家に行ったそうです」

   

 そんな妻を支えたのは、実家のレストランに住み込みで働くあの

ワイルドな男性だったそうです。男性と妻は地元の高校の先輩と後輩の

関係で、10代の頃に交際していたとか。

「妻の両親は、僕のことが気に入らず、“モヤシ”とか“カトンボ(蚊蜻蛉)”

などと陰で言っていました。妻の実家にしても、妻が離婚して地元に戻って、

料理人の男と結婚すれば万々歳なんですよ。2人の義兄のところには、

男の子が4人もいますしね」 体育会系のノリの義実家と、

文化系男子の岳斗さんは、元々折り合いが悪かった。義父から

「岳斗が弱いから、女しかできないんだ」とバカにされたことも

あったようです。「妻は2ヵ月前に男と再会。その時に“私はバツイチ”と

嘘をついていたようです。男には借金があり、妻が肩代わりしたそうです。

僕からタカった20万円も、男に渡したとのこと。僕の金は娘たちの

将来のための金でもある。なんというか、妻は母親として無責任です」

   

岳斗さんがそれでも離婚しないのは、次女から「ママはいつ帰ってくるの?」

と言われるから。妻が勝手に離婚されないよう、すぐに

『離婚届の不受理申出書』も提出。妻が家に戻ってくるのを

待っているとのことでした。

義両親は孫より事業最優先

しかし、私は岳斗さんは、離婚する選択肢も明確に考えたほうがいいと思います。

義両親は事業最優先です。本当に孫のことを考えていたら、保育園から

言われたことをきっかけに「我が子を愛せなくなっている」と語る

自分の娘に対し、より母子が分断してしまう状況をそのままにするでしょうか。

妻が保育園からいろいろ言われたことで追いつめられてしまったので

あれば、もしかしたら多少距離を置いた方がいいこともあるのかも

しれません。妻のことを追いつめた保育園に対しても疑問を抱きますし、

妻が辛かったことは間違いないでしょう。でもそれから2年も

経っているのです。自分たちの都合に合わせ、娘が我が子を

「愛せなくなっている」ことを煽っているように感じてしまいます。

もちろん、オーバーツーリズムによって、事業が大変なことは理解できます。

人手不足でもありますから、文句を言わずにてきぱき仕事をして英語も

できる妻がいたら、他の人を雇わなくていいやとも感じる事でしょう。

でもふたりの孫の心はどうなるのか。少しでも想像したことがあるのでしょうか。

   

妻も、次女が保育園からいろいろ言われたことに対し、まるで岳斗さんの

せいにして現実逃避をするかのように実家で忙しく働いています。ただ、

とても働き者なのは、「自分が娘を置き去りにしている現実」から目を

背けるためでもあるようにも感じてしまいます。後ろめたい思いが、

岳斗さんを責め立てるそのきっかけにもなっているようにも思えます。

オーバーツーリズムの人手不足も社会問題ですが、人手不足を

解消させるためには、少子高齢化社会も是正する必要があります。

そのためには子育てをしやすい環境があり、多くの人が子どもを産み

育てたいという社会になることもとても重要です。でも保育園にとって

扱いにくい子に対して保護者を追いつめてしまったり、それを義両親が

肯定してしまう環境は、「子育てしやすい」社会なのでしょうか。

今後この家族がどうなるかまだわかりません。妻が今後、もう少し時間を

おいたら、「次女を愛せない」と感じてしまった自分にも向き合い、

再度子どもたちに向き合うときが来るかもしれません。でも、

そうでなかったとしても、岳斗さんも娘たちも、どうか

「自分たちのせい」だと思わないでほしいです。

娘たちは自分のために懸命に働き、世話をする父の背中を見て育ちます。

何より、岳斗さんがそのままの娘を心から愛していることは間違いありません。岳斗さんたちにきっといい未来が開いていると祈ってやみません。

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