馬鹿でお人よしの和子はあちこちの会社に入社しても長続きせず
結局、馬鹿でお人よしの和子の所に電話をして来て
「何処か働く所は無いかな???」と言われても「ハローワークに行って
探して見れば?」としか言いようは無いけどニットの会社で僅か11万の
お給料でアパートの家賃を払って慎ましい生活をして縫製工場の女性ばかりの
人間関係の厳しい所で働くより、和子の働くランドリー工場に・・・と思い
係長に相談してみると「君が良いと思うのなら面接に来て見れば?」と
言って下さって、再度和子と同じ職場で働くように成りました。
所が僅か2年程別れていた間に「この人ニットの工場に居たおけいさん?」と
疑いたく成程人間が変わっちゃって・・・大ホラを吹くわ、
有りもしない嘘をつく?嘘をつくと言うか和子が過去を知らなかったのか?
おけいさんの本性を丸出し???
流石に係長には色目は使わなかったけど・・・主任には・・・
「私の身の上は主任に全て話して有るから・・・」と言って見たり・・・
「何を全て話すのよ~~~『私は男が好きで不倫して居たの?』とでも言ったの?」
って言って遣りたい心境でした。
お昼休みには「私はお金を数百万貯めた」とか?「私には子供が居る」 とか?
今までに聞いた事も無い事を言いだしたり~和子に端数の料金迄
出して貰ってツワーの旅行に連れて言って貰ったくせに・・・
「夜行1拍2日で琵琶湖大橋を渡って信楽焼から湖東三山の方へお友達と
旅行したのは最高に良かったよ~」って言うから・・・
「私と行ったのよね?」と言うと・・・「貴女と行ったんじゃなくお友達と
行ったの?」と???やっぱり夜行1拍の旅行は本当に嬉しかった様でした。
でも~此処まで嘘をつくおけいさんにはつくづくと自分の馬鹿さ加減や
お人よしだった事に嫌気が射して・・・
もう自分で援助した事も、此処の職場に誘って上げたのも和子じゃないと
自分に言い聞かせ・・・我慢に我慢を重ね、
「この世に神、仏が居るのなら絶対に天罰が下る」と信じ我慢しました。
哀れな和子(涙・・・)
【度忘れも 老いの一策 日脚のぶ(シルバー川柳)】