和子のこぼれ話-115 〜慶ちゃんロイヤルへ〜

工場長や平上係長の援助を受けて石ヤンも何とかサラ金からの催促の電話も
掛って来なく成り、細々ながら真面目にロイヤルに来て頑張って居た。
そんな最中、夜に久々に金子慶ちゃんから電話が有った。もう別れて
7年ほどの月日が流れたかな?
日本ジャージを辞めて縫製の仕事に就いて頑張って居たそうですが、やっぱり
そこでも人間関係で揉めて、悩んで居る様だった。和子は柴橋に採用されて
柴橋で勤めれば福利厚生もしっかり付いてるし、良いなあ?って思い
「係長に聞いて見て上げる」と又和子のお節介が始まり平上係長も
「秋山のバーバが良いと思うなら良いじゃないか?」と言う事で、和子は
出来ればロイヤルでは無く本社工場に・・・と希望しましたが、慶ちゃんが
「秋ちゃんと同じランドマークが良い」と言ってロイヤルに採用された。


其れから暫くして、今度は平上係長が本社工場勤務に成り、又本社工場で
沼上さんと・・・係長は男性だから、嫌でも我慢だけど、きっと沼上さんは
係長が本社に来るのは嫌だろうなあ?って・・・でも〜散々嫌な思いを
させたのだから・・・と和子は内心良い気味だった。
平上係長が本社勤務に成ってロイヤルは本社から小川さんが責任者に・・・
慶ちゃんがロイヤルに来始めて、又々小川さんに好意を寄せて・・・
「私の身の上は小川さんに全て話して有るから・・・」だとか?
和子に頼んでロイヤルに入社した事も忘れて・・・自分で良い子ぶる?
日本ジャージでは微かに慶ちゃんの本音を感じて居ましたが、ロイヤルに来て
益々本性を出して・・・「私はお金を数百万貯めた」とか?「私には子供が居る」
とか?今までに聞いた事も無い事を吹聴したり・・・
和子に「お金が無いから旅行にも行けない」と零し、端数を金額を和子が
出して夜行2泊で湖東三山に旅行したのに・・・「自分で行った」と
吹聴したり・・・この時は係長に頼んでロイヤルに採用して貰って遣ったのに
和子は金子慶子にがっかりした。