和子のこぼれ話-111 〜その内本社工場へ〜

沼上さんは平上係長が和子の事を「秋山のバーバ」と呼び親しくして
呉れる事が面白く無いのか、事有る毎に平上係長に突っ掛かり
ゲストの品物の染み落としも「杉崎工場長が教えて呉れたからその様に
遣る」と言って自分で染みを落とし、失敗する事も・・・
もっと素直に平上係長に接して入れば、平上係長だって和子と沼上さんの
仲も旨く取り持って仲直りもさせて呉れたかも知れない。でも〜事有る毎に
突っ掛かり、平上さんも「あいつは生意気だ」って・・・
彼女を怒る時も直接怒るのではなく遠回しに、和子を怒る?
沼上さんだけではなく他のパートさんの事も遠回しに・・・和子は年中
平上さんに怒られて居た。でも〜お昼休みに社員食堂で2人で肩を並べて
食事をして居ると「秋山のバーバを怒ってるんじゃ無いよ〜見せ占めに
お前を怒るんだから気にするんじゃ無いよ〜?」って宥めて呉れる。
「だって怒られたら面白く無いよ〜?」って言い返すんだけど・・・
平上係長の気持ち良く判るから・・・
「その内、沼上は本社工場へ追い返して遣るから・・・」と・・・
エイズ会議の時に喧嘩してどれだけ月日が流れただろうか?和子は平上係長の
「その内、沼上は本社工場へ追い返して遣るから・・・」と言う言葉!!
久々に陽の光を浴びた様な???