おばあちゃん、すばらしいー1・・・

                 

《和子は又々こんな記事を見た~》

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  103歳、畑仕事をしながら尾道でひとり暮らし。

三桁になる時は、老いを突きつけられた気持ちに。施設に入ろうと思ったが

姪のサポートで心を決め

広島県尾道市の山間の町で、畑仕事をしながらひとり暮らしをしている

石井哲代さん。何気ない生活のなかに、日々の活力を生み出すアイデア

溢れていました* * * * * * *

        

3度の入院を乗り越えて

4月29日に103歳になりました。自分でもびっくり仰天。この年で

ひとり暮らしをしている人は、そう多くないでしょうな。傍から見たら、

冒険や挑戦に映るかもしれません。

でもね、何の変哲もない一日を繰り返してきただけなんですよ。

やるべきことをいくつも作って、一つひとつこなしてきただけ。

朝食に味噌汁をこしらえ、畑に出て草取りをし、毎晩、仏壇にお経をあげて、

日記をつけ、贈り物をいただけば礼状を書く……そしたら、

あっという間にこの年になってしまいました。そんな私も100歳に

なる年の正月は、何とも言えず胸が苦しくなったもんです。年齢が

3桁になったことで、改めて老いを突きつけられた気がしたんでしょう。

今も、ふとした瞬間に弱気の虫が出てくるの。いくつになっても未熟者。

修行が足りませんなあ。2021年、足の感染症(下腿蜂巣炎)で2度入院し、

退院後しばらく姪(哲代さんの弟の娘)の弥生さんの家でお世話になったときは、

これまでになく心が揺れました。本心では家に帰りたい。でも、自分の

「したい」に固執したら、みんなを心配させることになる。

私、子どもがいないでしょう。姪にこれ以上、迷惑はかけられないと思って。

もう施設に入ろうと決めかけたとき、弥生さんが「大丈夫。サポートするよ」

と言ってくれたんです。うれしかったですねえ。その言葉をまっすぐ

信じさせてもらうことにしました。

   

心が決まったら、体にも力が湧いてきて、「よし、まだまだやれるぞ!」と。(笑)

実は、22年2月にも少し体調を崩して入院したんです。でも幸い

元気になって戻ってこられました。仏壇の扉を開いて夫の良英さんに

「戻りゃんした」とあいさつしたら、すぐさま畑へ。

山はもう、春の気配です。

ああ! やっぱり、ここが私の居場所だ。繰り返しの毎日が、

何より幸せなんだと改めて思いました。おかげさまで今年は、

病気一つせず元気に過ごしています。変化を受け入れ柔軟に生きる

この「三つまた鍬」、古ぼけているでしょう。もう半世紀以上使い込んで

いるから、先がちびて丸くなってね。でも、まだまだ現役。私の手も、

この鍬と同じです。しわくちゃだけど、とびきりの働き者。

若い頃から「錆びない鍬でありたい」と願って生きてきました。

体も頭も使い続けていると錆びない。そう教えてくれる鍬は大切な宝物です。

最近思うのは、変化を受け入れて、柔らかく対応するのも大事だということ。

重い荷物を一つずつ下ろし、上手に人に頼って、

無理せず暮らしたいものですねえ。

小さな畑も、近所に住む親戚で、私と同じく教員をしていた金丸先生に

手伝ってもらうようになりました。ありがたいことです。

ありがたいといえば、100歳から通い始めたデイサービスもそう。

要介護1の認定を受けたのを機に利用し始め、今では週3回、

   

お世話になっています。「年寄りの集まりになど参加したくない」と

嫌がる人もいるそうですが、もったいないことです。お風呂は大きくて

気持ちがいいし、おいしいごちそうをいただけるのにねえ。

私は、最年長ながら歌も体操も人一倍、張り切ってやりますよ。

友だちもできて、楽しみが増えました。

何やら威勢のいいことばかり言っていますが、

悩みがないわけではないんです。雨の日は気持ちがふさぐし、

子どもがいない心細さを感じないときはありません。

でも、同じ人生なら機嫌よく生きないと損じゃ、と自分に言い聞かせてるの。

一日の終わりに日記を書くとスーッとします。嘆くことにエネルギーを使わず、

できた自分を褒めて、まだまだやれると自信に変えるんです。でき栄えが

不細工でもいいじゃないですか。「上等、上等」ってなもんです。

今日も明日も小さなことに喜んで、一瞬一瞬を慈しみたいと思っています。

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【探し物 やっと探して 置き忘れ(シルバー川柳)】