昔はのどかで穏やかな人生だった・・・

     

和子は兄2人・姉2人の5人兄妹の末娘に生まれ、今から20数年昔に

次女の娘の結婚式に滋賀の田舎に帰りました。

 

兄ちゃん(次男)に米原の駅まで迎えに来て貰って里帰り・・・

兄貴(長男)は和子たちの実家を継ぎ、兄ちゃんの家は実家より5分位上に・・・

兄ちゃん   「田舎に帰って来れば母屋(実家)に行っても家に来ても和子は

        どっちにしても居候だろう?今晩は家でご飯を食べて君子

       (次女)の所に送ってやるから・・・

和子     「うん、有難う~じゃ~兄ちゃんの家で晩御飯はご馳走に

       成るけどちょっと母屋に寄って仏さまにお参りをするから

       母屋に寄って・・・

と言って実家にお土産を持って行くとお留守で誰も居ない?でも~田舎は

玄関に当時は鍵も掛かってないし~「姉さん~姉さん~~~」と呼んでも

返事がない?和子は(田舎は優雅で良いなぁ~)って思いながら仏壇に

お参りをして床の間にお土産を置いて再度兄ちゃんの車で新屋(兄ちゃんの家)へ~

新屋の姉さんの手厚く、もてなして貰って兄ちゃんの車で君ちゃんの家へ・・・

車で実家の前を通る時は、もう夜で実家も電気の明かりが漏れていましたが・・・

兄ちゃん   「どうせ、明日結婚式で逢うから寄らんでも良いやろ~

和子     「うん

明日は君ちゃんの娘の結婚式で今晩は君ちゃんのお宅でお泊り・・・

明日は姉ちゃん(長女)のお宅で泊めて貰う約束をして今回は実家は

ご挨拶のみで失礼して横浜に帰って来る予定でした。

      

                     

所が本家のお姉さんは責任感の強い人で・・・翌日、結婚式の式場で兄貴(長男)に

逢うと・・・本家のお姉さんは大層なご立腹で・・・

兄貴   「和子、うちのばあさんが怒っとるでよ~今晩は家に泊まりに

      来んと不味いよ~

と言われ・・・結局は実家で泊まり横浜に帰りましたが、玄関に鍵も掛けず

家を留守にする優雅な時代、

今は自分から注文したパソコンの代金の支払いまでも疑う物騒な時代

昔のような平和は戻って来ないのかな?(笑う)

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【又一つ プライド捨てて 楽に生き(シルバー川柳)】