《財産目当ての苛め-2・・・》
和子の父は2男・3女の5人の子供にそれ相当の財産分野に・・・と父が
財産を分けた時は未だ和子は独身で2人の姉には世間様に恥ずかしくない
嫁入り支度をして嫁がせ・持山を2人の兄に分ける時は2人の兄夫婦と母と
6人で持山に行って山分けをし、「和子が結婚する時には上2人の娘と同じ様に
兄弟で嫁入り支度をして遣って呉れ」と約束し、其々に多少の不満は有ったかも
知れませんが、何の波風も立てず、生涯兄妹5人仲良くしましたが・・・
姉ちゃんのお舅さんはややこしい財産分けをした為に弟さんが両親の財産を
目当てにお姑さんを引き取り・・・お姑さんの保険証の名義も弟さんの
扶養家族に入れて「姉さん(姉)今晩からお婆さんは家でご飯隠居に運ぶから」と言って・・・又お姑さんも姉の所に「長い事、世話に成ったけど今晩から
新屋に行くから・・・」と・・・
お姑さんはお兄さんの親で有れば弟さんの親でも有るんだから・・・
面倒を看るのに多少の違和感は有っても、穏やかにお姑さんをお世話するのなら
良いけど・・・田舎の世間様の噂の激しい所で、弟さんのお嫁さんは
姉ちゃんの有る事・無い事、デタラメを村中言い触らし・・・
「母屋の姉さん(姉)はお婆さん水をぶっ掛けて追い出して、お婆さんは
家に(新屋)に逃げ込んで来た」とか?又「お婆さんが大事に貯めて居た
貯金迄、姉さんは取り上げて仕舞った」とか?聞くのも聞き苦しい事を
村中言い触らし・・・其れを聞いた兄貴は、姉ちゃんの性格を
充分分かって居るけど~姉ちゃんの連れ合いの弟夫婦には喧嘩を
吹っ掛けに行けず、姉ちゃんに「もう家に帰って来い」としか言えず・・・
「帰って来い」と言ったそうですが・・・
今更、離婚する事も出来ず、「他人の口に戸は立てられず」随分長い間
地獄の苦しみを・・・
最終的にはお姑さんの弟さんがお姑さんやお兄さんに滾々と説教をし、又
長年、姉ちゃんに世話に成ったぬくもりが忘れられず「やっぱり私は長男に
世話に成る」と言い・お姑さんは姉ちゃんにお詫びを言って帰って来たとか?