思い出ばなし・在宅訪問介護―73・・・

 

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      《勝美ちゃんのお世話-2:ご主人編》

お母さんに伺った所、勝美ちゃんのご主人は彼女より21歳年上で

幼い頃は養護施設で大きく成った方で、ご両親は猛反対をした様ですが、

二人の愛は固くご両親は泣く々諦めて結婚を許しましたが、彼女は18歳の時に

精神障害を患い、結婚しても、主婦の勤めは難しく、自宅の近くにアパートを

借りて3度の食事は自宅に・・・当時はご主人は何のお仕事をされて居たのか

分かりません。結婚して勝美ちゃんに第一子が授かった時は、ご両親は

「勝美には子供を育てる事は不可能だと思うので堕胎させて欲しい」と

お願いをして第一子はご主人も理解して呉れて生まれて来る子供には、

申し訳ない事をしたと・・・

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其れから数年後も第二子を授かり、ご主人から「俺の子供だから今度は

産んで貰う」と言われて、やっぱり第一子を堕胎させた事の後ろめたさも

有って、生まれて来た子供がひろし君だそうです。ひろし君が生まれても

生活環境は変わらず、近くのアバーとに勝美ちゃん親子は寝に帰るだけで

殆ど自宅に・・・そんな家庭環境で勝美ちゃんのご主人はやっぱり不満が

溜まったのか、暴力を振るう様に成って、又勝美ちゃんも発作が出ると

暴れ回し・・・勝美ちゃんのご両親はひろし君を抱き抱えて逃げ廻る

有様だったとか?

そんな生活が何日も続き・・・勝美ちゃんの為にもひろし君の為にも決して

良い結果は出ないと判断されたご両親は勝美ちゃんに離婚を持ち掛けて

完全に離婚し、近くのアパートも引き払い、勝美ちゃんはひろし君と自宅へ

ご主人は東京でタクシーの運転手をされて居る様でしたが、勝美ちゃんとの

愛は切れる事無く、時々勝美ちゃんの自宅へひろし君に逢いに来るし・・・

勝美ちゃんも「明日はパパが来る」って喜んで居た様ですが・・・

 

当時中学1年に成ったひろし君は幼い頃にパパに暴力を振るわれ、

その恐怖心からパパが大嫌いで、勝美ちゃんが

「ひろし~明日パパが来るって?」と言うと逃げ廻りパパに逢わないそうです。

     【できました 老人会の 青年部(シルバー川柳)】