《勝美ちゃんのお世話-1》
アップルのセンター長に案内されて勝美ちゃんのお世話に入りました。
彼女は42歳の若さで脳腫瘍を患い、右半身不随で耳鳴りが酷くって会話も
儘ならない状態で病院から退院して早々に入浴介助を頼まれてセンター長と
2人でお風呂に入って貰うのですが、取っても体格の良いママで二人体制でも
其れはそれは大変でした。又勝美ちゃんのお母さんも(大事な娘を大丈夫?)
と言った感じでオロオロして居る様でした。
和子とセンター長は一心同体、体制で頑張ってお風呂に入れられて2人で
ホッとしたのが本音でした。勝美ちゃんは3人姉妹の長女で18歳の時に
精神障害を患い、買い物依存症で見る物、触る物全部買っちゃう・・・
其れでも、一時期はお勤めもした様で、好きな恋人が出来て一旦は結婚し
当時中学1年生の男の子・ひろし君が居て、このお宅は勝美ちゃんのご両親と
勝美ちゃん・ひろし君の4人家族でした。
お母さんは和子と同じ年で、お父さんは 10歳年上で週に3回人工透析をし
病院からお迎えが来て病院へ・・・
ひろし君は一人っ子で勝美ちゃんが元気な頃は江ノ島や・鎌倉・夏には
山下公園の花火を見に行ったり~桜の咲く頃は三渓園のお花見に行ったり
沢山の思い出を作り・・・今回脳腫瘍で倒れて寝たきりに成っちゃって~
ひろし君は「ママ~なんでそんなに成っちゃったんだよ~お花見に行こうよ
山下公園の花火に行こうよ~」って夜に成るとママの傍で泣くそうです。
でも~昼間和子が勝美ちゃんのサービスに入ると元気にベットで寝ている
ママの車椅子に乗って暴れて居ます。
お母さんはヘルパーさんに気使って早朝のトイレ介助に伺うとひろし君を
「静かにしなさい」と何時も怒鳴って居ました。
【入場料 顔見て即座に 割り引かれ(シルバー川柳)】