思い出ばなし・在宅訪問介護―10・・・

 

 

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和子の在宅訪問介護は、週に4日・月・火・木・金と・・・当時は、

朝7.30分にたか子さんの食事介助から始まって、ディーサービスの送りに

伺ったり午後からは、殆ど全盲のカツ婆ちゃんのお宅に伺って、買い物お掃除

入浴介助に洗濯・夕飯の支度と3時間くらいのお世話でした。

 

カツさんは若い時から眼が不自由でご主人とマッサージ師をされて居て

80歳の時に脳梗塞で倒れて右半身不随で、やっぱりこのお宅にも、最初は

関口さんの同行で週に3回くらい交代で伺い、時には車いすで眼科に

お連れしたり~耳鼻科にお連れしたり~和子は確か週に2回火曜日と

金曜日に3時間のコースでした。カツさんは取っても前向きなお婆ちゃんで

お医者さんで頂く薬の袋に裏側の白紙の所に・詩や俳句を書いて・・・

             

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              《生きる》        秋江

 

         風に吹かれつ   流されつ

      波にもまれつ   たへ乍ら

      帆かけ人生   今日迄生きた   いや・・・・・

      生かされた  それ故生きる   明日も生きる  夢追い乍ら  

 この詩はカツさんが作成された詩集の一部です。

カツさんは殆ど見えない眼でトイレに入って詩や俳句を考えて・・・

関口さんが代筆し本を出版する時に「秋江」と名前を頂いたそうです。

 

カツさんのお宅は一階が若い頃にご主人とマッサージ、治療院を営まれ

和子が伺った時は物置に成り、2階にカツさんのお部屋と息子さん夫婦の

リビングにお風呂場・3階が息子さん夫婦の住居に・・・

又階段には介護用のリフトが設置されて居て和子が伺うとシルバーカーを

引いて良く散歩されて居ました。

【寝て練った 良い句だったが 朝忘れ(シルバー川柳)】