突然の訃報を聞いて、今ならキャッシュカードで何処ででも纏まったお金は
下せますが、当時は銀行のATMも無く、銀行の営業中だけで・・・
東京の夫の実家に寄ってお金を借りて東京駅から、新幹線で・・・
実家に着いたら11.00時頃だったかな?父は息を引き取り安らかに眠って居ました。
以前から、何を思い付いたのか?ある日、兄ちゃんが父に「冬の間、何処かへ
出稼ぎに行こうかな?」って相談したそうですが、父はその言葉を、凄く気にして
悩んで居たそうです。今回、父が発作を起こす前に・・・
父・・・ 「し~こ(兄ちゃん)が『出稼ぎに行くと言ってたけど~女房や
子供を置いて出稼ぎになど行くな』って言って来い」
母・・・ 「分かった~今度、逢ったら言って置くよ~~~」
父・・・ 「今度じゃ無く、今すぐ行って言うて来い」
母・・・ 「特別に用も無いのに~面倒だから、今度、逢ったら言って置く」
父・・・ 「良いから今すぐ言って来い・・・」
と言う夫婦の会話を、姉さんが聞いて~(お爺さんどうしたんやろ?)って
不信に思って居たそうです。
父は母に強制的に「兄ちゃんの所に行って『出稼ぎに行くな~』って言って来い」
と言って、隠居に行って寝て居たそうです。
母は仕方なく兄ちゃんの家に父の伝言を伝えに行って当然、子供の使いじゃ
無いから新屋の姉さんにお茶を入れて貰って暫く帰って来ない・・・
そんな時、兄やんが自宅に帰って来るなり・・・姉さんに・・・
「お爺さんが、今、変な事を言わったから~チョッと隠居に行って覗いて見て?」
と言われ兄やんが、隠居に行くと大きな鼾を掻いて父は眠って居たそうです。
その鼾の異常さに兄やんは驚いて・・・即、お医者さんを呼んで問診して
貰った結果、「早く皆さんを呼んで下さい・・・」と・・・其れが前日の
午後2.00頃だったとか?。翌日、横浜から帰って来たら、10.00時頃に天国へ・・・
お正月に帰って、兄ちゃんに「今度は親父の葬式かも?」って言われたり
従兄妹から夫に「『礼服を作った方が良いかも?』と
言われ寸法を取って帰った」と言われ(此れが虫の知らせ???)って
感じて居たから其れなりに覚悟も有ったし、和子に取って
父は取っても怖い父だったから・・・ 享年 76歳 ― 合掌 ―