和子のこぼれ話-140 〜姉さんの認知症〜

姉さんは耳が全然聞こえなく成ってもバイクに乗って居た。「危ないから
辞めた方が良い」と廻りの人達が言うけど、全然言う事を聞かない。
又耳が聞こえないだけでは無く認知症も段々酷く成って・・・完全な
認知症に成れば良いけど〜マダラボケで正気で会話も出来るけど時と
飛んでも無い事を・・・こんな兄貴夫婦に成ってからは兄ちゃんから時々
近況報告の電話が掛って来る。
「かーこ困ったもんよ〜」から始まって・・・
母の実家に「父の法事を遣るかお参りをして欲しい」と姉さんが頼みに
行ったとか?母の実家もオジサンも亡くなって従兄妹の代に成って従兄妹の
辰雄さんが「この日は田植えを遣るから行けないから欠席します」・・・と
父も亡くなってもう大分経って居るから・・・其れを聞いた姉さんは
兄ちゃんの家に行って「辰雄さんが『もう縁を切る』と言ってお爺さんの
法事に来ない」って???「エッ?そんな馬鹿な?」と言いながらも
その時は未だ姉さんはマダラボケだから信じちゃって・・・大騒ぎ・・・
和子は遠くに居て又聞きだから良く理解出来ませんが、兄ちゃんか跡取りの
姪っ子がもう一度辰雄さんに聞けば真実が明らかに成るのに・・・
それでも再度聞き直して「縁を切る」と言う話しはお流れに成ったそうですが
姪っ子は姉さんに「お母ちゃん辰雄さんは『この日は田植えを遣るから
行けないから欠席します』って言ったんでしょう?」と聞き直すと「私は
そんな事知らんもん?」って???其れで皆さん姉さんの認知症が発覚したとか?