思い出ばなし・父の訃報の知らせ・・・

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 息子(次男)がお腹に居て丁度安定期の頃のお正月に、夫と長男と3人で

暮から田舎に帰り、家族・兄妹と共にめでたく新年を迎えて、

横浜に帰って来る時、兄ちゃんに米原の駅まで送って貰ったら、別れ際に

兄ちゃんが「今度帰って来るのは親父の葬式に成るかも?

親父も大分弱らったし・・・」って

普段遠く離れて居るから左程に感じなかったけど・・・

そうかなぁ???って感じでした。

 

和子達の仲人さんは、和子の従兄妹で東京の松陰神社の駅の傍で

紳士服の洋服屋さんを細々と営んで居ます。ある日、夫が会社から帰って来て・・・

「今日、北川さんが来て『田舎のオジサン・オバサンも大分歳取ったし~

君もソロソロ礼服を作った方が良いよ~』って言われた?」と・・・

 

和子はお正月に帰って米原まで送って呉れた時に兄ちゃんが・・・

「今度帰って来るのは親父の葬式に成るかも?親父も大分弱らったし・・・」って

言った言葉が脳裏を霞め(此れって虫の知らせ???)って思い

夫に言うと「マサか~考え過ぎだよ~~~」って言ったけど・・・

和子は(此れは絶対虫の知らせ~~~)だと思い、早速、田舎の兄ちゃんの

所に無事を確認するために手紙を書きました。その手紙が兄ちゃんの

手元に届くか、届かない内の有る夕方、息子を連れて銭湯に行き帰って来ると

アパートの大家さんから「さっき滋賀県OOさんから電話が有ったよ~」

って言われ・・・早速、田舎に電話をしたら・・・兄ちゃんが出て・・・

「今の所、未だ眠ってるけど、明日の朝、一番の新幹線で帰って来るように・・・」

余り突然の事で、銀行に行かないとお金が無い(涙・・・)

 

とにかく、片道の電車賃が有れば何とか成るから葬式の支度をして夫に頼んで

帰る事に・・・夫に「銀行に行ってお金を卸してこの荷物を持って来てね?」と

お願いをして、その夜は休みました。翌朝、早朝に電話が掛かって来て・・・

「もう親父が危ないから旦那さんも一緒に帰って来るように・・・」と言う

電話で・・・夫も一緒だと交通費だけでは???当時は銀行のキャッシュカードも

無く、朝9.00時から15.00時まででお金は下せない?

仕方が無く東京の夫の実家に寄って夫の兄弟の持ち金を全部借りて新幹線に・・・

この年の2月は東京に雪が降り、田舎に帰ったら全然雪が無かった・・・     

 

【入場料 顔見て即座に 割り引かれ(シルバー川柳)】