勇ちゃんの思い出―2

夫が会社から帰って来る前に田舎の兄ちゃんの所へ電話をした

すると兄ちゃんはビックリして・・・

「其れは絶対に不味い・幾ら従姉妹とは言え『男と女』仮に何事も無くても

O山さん(和子の夫)にしたら誤解を招き兼ねない、それは絶対に不味いから

神戸の勇ちゃんの姉の所に電話をして遣る」と言って兄ちゃんは電話を切った

 

夜の11時過ぎに昭ちゃんから電話が有って「今妹から電話を貰ったんだけど~

直ぐに勇Oを帰して下さい和ちゃんの旦那さんに本当に申し訳ない事をした」と・・・

「和子もパパの従兄妹なら我慢しないといけないかも知れ無いけど私の身内だから

パパに申し訳ないから『昭ちゃんに言って来て~?』って言ったんだけど

『姉さんしか居なかった』と言って帰って来る」と昭ちゃんに話し居候はしないで

帰って行った。 段々と年月を重ねて来ると勇ちゃんも図々しくなって又自分の

女房としっくり行かないから・・・電話を掛けて来て「今晩は和子の家ですき焼きを

遣るから、お肉を買って行くから野菜の用意をして置く様に・・・」って言うから

すき焼きの準備をして待ってるのに帰って来るのは10時過ぎで豚肉のバラ肉を

買って来る。流石の和子も堪忍袋の尾が切れて「悪いけど、もう家に来ないで~」って

言った事も・・・

 

【老妻が ホームで宣言 主婦卒業(シルバー川柳)】