和子の生い立ち-123〜東急大改装〜

和子は元気に成ってソロソロ東急へお勤めに行こうとお店にご挨拶に行って
皆さん忙しく働いて居る姿を見て・・・他人の働く姿の素晴らしく綺麗な事に
感動を覚えました。「長い間、大変だったね?もう大丈夫?」って仲間に
温かく迎えられて、又々東急で働く事に・・・
レジでキーを叩いて居ると、レジに来るお客様迄が「暫く居なかったね?
具合でも悪かったの?」って声を掛けて呉れるお客様も・・・
やっぱり元気で働ける事って素晴らしい・・・


丁度、退院後再び東急で働く様に成って半年ほどした頃お店の大改装が・・・
閉店一週間ほど前から閉店セールを開催し一週間の間に殆どの品物を
売りつくし、何店舗も有る他のお店からも売れ残りが有るのを全部
寄せ集め全部売って仕舞う〜和子はこの時も商売の汚い遣り口を垣間見て
内心ショックを・・・又厳しい時代の流れを見ました。
大改装で閉店に成って、社員始めパート従業員は皆さん、研修センターへ
新しいレジの使い方やお客様に対応する心構え等々・・・
暫くお勉強に通いました。
研修センターでのお勉強を終えて、今度は私服で各スーパーへ実地訪問
「お肉はどの位の値段で売ってるか?」とか「陳列台はどの様に並べて有るか?」
その後は、制服を着てパンフレットと粗品を添えて各団地にご挨拶廻り・・・
真夏の暑い炎天下を数人のグループに別れ、北団地・南団地・中央団地
日野団地・・・・と10軒の対面式の団地のチャイムをピ〜ン・ポ〜ン・・・
片方のお宅がドアを開けて呉れて「東急ですが・・・」ってご挨拶をして
パンフレットと粗品を添えて渡し、向かいが出て来ないので上の階へ
上がろうとすると、東急と知って「はーい」って出て来る。ずるい奴!!
良く言えば用心深いのかな?