和子の生い立ち-110〜いよいよ入院予約〜

2晩夜中に激痛を覚え、夫から「医者さんに行って来い」と言われ
昼間は何でも無いのに〜何て言おうかと迷いましたが、事実を伝え
先生から「十二指腸潰瘍化も知れないからバリュームを飲んで検査しましょう」
と言われ検査をした所、「腎臓の大きさの2/3の大きさの結石が有るから、即
赤十字病院の石塚先生を紹介して上げるから行きなさい」と堂森先生に
言われましたが、スーパーに勤める和子には、昼間は痛くも何とも無いのに
暮れの忙しい時に休む事も出来ず、年が明けてから・・・と言う事で年内は
朝のお勤めの前に堂森先生の所で診察を受けてお仕事に・・・


あの2晩以来痛みは無く無事に新年を迎える事が出来、新年初めての公休日に
赤十字病院の石塚先生の診察を・・・もうこの時はカルテが分厚い物に・・・
聞く所に依ると赤十字病院の石塚先生は名医で飛んでも無い地方からも
患者さんが見えるとか?流石、名医だけに堂森先生の様な説明はせず
「確かに大きな結石が有るけど今はお腹を切って腎臓を開いて結石だけを
取り除き腎臓を残す事が出来ます。唯2週間(14日間)は身動きが
出来ない事を覚悟の上で夏休みに成ってからでも良いから入院しなさい」と〜
2週間、身動きが出来ないと言う事はかなりの苦痛ですが、苦痛と思わせない?
安心して任せられる安堵感を感じさせる。そんな優しい先生でした。
先生は「夏休みにでも?」と言われましたが、夫は「切羽詰まった病気なら
そんな事は言って居られない。直ぐ入院したら?」と言うし・・・
成るだけ早い内に入院を・・・和子は女性としての月の役目を計算し2月の
末に入院する事に・・・その間、約1ヶ月程余裕が有りました。


1ヶ月の余裕の間も、別に体調に異常は無く毎日東急へ勤め、特売のお味噌を
一箱10K買ったり・・・浩ちゃんが暮れの洋光台の商店街の売り出しで
特賞の「サンフラワー号で行く南紀白浜の旅」を当てて呉れて、2人の子供を東京の
母に預け夫と2人で「新婚旅行以来だね?」喜んで旅行したり・・・
苦しみの前の喜び、楽しい一時でしたが、帰りに豊川稲荷に寄って
おみくじを引いたら夫は大吉、和子は凶、此れはかなりショックでした。