和子の生い立ち-3 〜あにやんの結婚式〜

そんな和子も小学2年生、昭和27年10月に好ちゃんのお父さんの仲人で
長男(義雄)は甲良町尼子の西村ナツと結婚し同居しました。
結婚式の当日は姉、君子と2人で綺麗な着物を着せて貰いお給仕に出て
和子ははしゃいで居ました。この日から甘えん坊の和子の苦労人生の
幕が引かれたのでした。

兄嫁(ナツ)は甲良町尼子の生まれで5人兄姉の末っ子で若くして
父は亡くなり、又長男も幼い子供を一人残し戦死して
母と兄嫁とナツと、幼い姪っ子と4人家族で、沢山の田畑を持ち、
百姓で生計を立てて居たそうです。
年老いた母は幼い孫のお守りをしながら家事を・・・
ナツは兄嫁と2人で田んぼで働き、26歳で兄貴(義雄)と
結婚しましたが、主婦の仕事は母親任せで全然出来ず
女系家族だった制か金銭に細かく、その上父親の怖さも知らず
頑固な和子の父にでも遠慮を知らない人でした。

兄の結婚当初は「又一人お姉さんが出来た〜」と喜び・・・
兄嫁を「姉さん」・長女を「姉ちゃん」と次女を「姉やん」
と此れから呼ぼうと言って、はしゃいで居ました
姉さん(兄嫁)の実家にも遊びに行った事も・・・姉さんのお兄さんの
子供さんも和子と同じ歳で「和子」と言い「和ちゃん・和ちゃん」と・・・
丸々と太った和ちゃんでした。