思い出ばなし・シゲちゃんとの最後の別れ・・・

 

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シゲちゃんは北海道の方で、大人しく物静かな奥様で、和子の様なガサツな

性格とは格段の差の有る感じの女性でしたが、何時も「和ちゃん・和ちゃん」と

和子を庇って呉れるのでは無く、頼りにして呉れて居ると言うのかな?

とにかく息子さんの大学進学の事とか、娘さんの成人式の着物の相談を

持ち掛けて呉れたり・・・取っても素敵な和子のお友達でしたが、それだけに

和子なりに気を使い(こんな事を言ったら不味いかな?あんな事を言っちゃったけど~気まずい思いをして無いかな?)何て思いながら・・・

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東邦病院に入院して居る間に、週一でお手紙を送りましたが、本当に喜んで

呉れて居るのだろうか?と・・・かなり神経を使いましたネ?((^▽^笑) )

息子さんから電話を頂き、「もう~ママは何も食べないし・・・声掛けをしても

返事をして呉れない・・・」と涙ながらに教えて貰って次の日だったかな?

「来年は娘の成人式だよ・・・」って喜んで居た暮れの12月16日の日に

ガウンの縫製工場のリーダーからお電話を頂き、「夕べシゲちゃんが亡くなって

今、自宅の方に戻って来てるから清拭をして棺に納める前にお参りに行こう」と

言って誘って頂き、シゲちゃんのご自宅に・・・

未だ47歳の若さで髪の毛は白髪で真っ白・・・でも~穏やかな寝顔でした。

翌日の夜に斎場でお通夜が有って最後のお別れを・・・

 

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    シゲちゃんのご自宅で初めてご主人にお逢いしてお悔やみを申し上げたら

「和子さんですか?生前はシゲ子が大変お世話に成り、又入院中は心温まる

お手紙を度々頂き、有難うございました。シゲ子が取っても喜んで居ました。

わたくしもシゲ子から聞いて一生このご恩は忘れる事は出来ません。

有難うございました」と言われ、(シゲちゃんが和子からのお手紙をこんなに

喜んで居て呉れた)と確信し嬉しかったです。

 

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シゲちゃんが亡くなってからお盆と暮れには北海道からお届け物が届き、

お礼の電話をして「和子の気持ちですから・・・」とお断りをしたのですが

7回忌迄毎年送って頂き、30年経った今もご主人から年賀状が・・・

       ~~~シゲちゃん、v(^_^v)♪ありがと~♪(v^_^)v~~~

   【三月前 教えた将棋で 孫に負け(シルバー川柳)】

 

思い出ばなし・ニット工場での思い出―10・・・

 

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        《シゲちゃん物語りー5・・・》

C型肝炎は21世紀の国民病 100人に13人がC型肝炎

肝臓が肝炎ウイルスに感染すると肝炎になります。

肝炎ウイルスにはA・B・C・D・E型があり、このうち、C型肝炎ウイルスHCV)に

感染したことで発症するのがC型肝炎です。

C型肝炎は日本の慢性肝炎のうち約70%を占め、無症状の人を含めるとHCV感染者は

150万〜200万 人いると推測され、「21世紀の国民病」と呼ばれることもあります。

「沈黙の臓器」である肝臓は肝炎になっても自覚症状を感じにくいため、感染している

ことに気づかない方、あるいは感染を知っていても放置したまま治療を受けない方が多

いという問題もあります。

 

シゲちゃんは東邦病院から一旦退院して暫く自宅療養をして居ましたが

和子も仕事をして居るし~自宅にまでお見舞いに行く時間もなく唯、電話で

色々と症状は伺いましたが、「何処が痛いと言う症状は無いけど~気力が無い

娘に3度家族のお弁当を買って来て貰って食べて居るとか?

そんな自宅療養も束の間で横浜の市立大学病院に再入院と成りました。

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当時長男のお兄さんは就職活動で下の娘さんは新年明けると成人式で

シゲちゃんは娘さんに晴れ着を用意して「来春、娘の成人式にまでには

元気に成りたい」と言ってましたが、病魔はシゲちゃんの願いを叶えて

呉れる事無く段々と進行し・・・偶に自宅に電話をすると2人の子供さんは

見ず知らずの和子に藁おも縋る思いで・・・

「お母さん『茄子の与一漬けが食べたい』って言うから

届けて上げたら美味しそうに食べて、段々とお話しをしなくなった(涙・・・)と・・・      
喜寿だけど 恩師の前では 女子高生(シルバー川柳)】

思い出ばなし・ニット工場での思い出―9・・・

 

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       《シゲちゃん物語りー4・・・》

シゲちゃんと夫と3人で港南台の入り口から円海山ハイキングコースを

通って鎌倉の建長寺に抜けて鎌倉の建長寺をお参りして楽しい一日を過ごし

1ヶ月も経たない頃に、今や30年程昔の事で記憶は定かじゃ無いけど~

確かご主人が日本航空の整備士をされてて、日本航空

「家族で健康診断」と言うのが有って、その健康診断で肝炎の症状が出て、

上大岡の東邦病院に入院されて・・・暫く経ってから、やまちゃんと2人で

お見舞いに行きました。

 

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肝炎と言う病気は和子は良く分かりませんが、お見舞いに行くと

取っても元気で、「退院出来そうじゃ無い?」って感じでしたが、病魔は

段々と深刻に成り・・・今から30年程昔で「C型肝炎」と言うのが発症

し始めた頃で、未だ治療薬も儘ならない頃でした。

和子はお見舞いに行った時にナースセンターに寄って病院の住所を伺って・・・

(今頃は厳しいから絶対に教えて呉れないだろうな?でも~ネットで

調べれば分かるかな???(笑)

 

和子も幼少の頃から病弱で病院へ入退院は数知れないほど経験してるし~

(おそらくシゲちゃんは毎日退屈してるだろうな?)って思い

毎週月曜日の夜はシゲちゃんにお手紙を書いて・・・彼女はガウンの縫製工場

に勤務だから・・・縫製工場の様子などは分からないけど・・・

お昼休みの出来事とか通勤途中の出来事とか?無い知恵を絞って片道文通を・・・

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東邦病院に数ヶ月入院して居る間、火曜日に手紙を投函すれば水曜日には

シゲちゃんの元へ・・・そうこうして居る内に彼女は一旦東邦病院を

退院しましたが、今思えばC型肝炎を患い、横浜市立大学病院へ・・・

【老一人 家電ブザーに 返事し(シルバー川柳)】

思い出ばなし・ニット工場での思い出―8・・・

 

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      《シゲちゃん物語りー3・・・》

お昼の食事の時に

シゲちゃん 「大雄山最乗寺に行って随分歩いたけど・・・楽しかったね?」

ってシゲちゃんに言われて、喜んで貰えてよかった~

和子    「又今度、何処かに行こうね?余り遠く無くて近場で円海山

ハイキングなども良いんじゃない?」って言うと・・・

シゲちゃん 「一度行って見たいな?」

何てシゲちゃんに言われたけど~和子は家族で何回か行ったけど~チト~

連れて行くのは自身が無いなぁ?

和子    「私はパパや子供たちと何度か行って、鎌倉の建長寺に抜けたり~

       瑞泉寺に抜けたりしたけど~一寸自身が無いなぁ?

       パパと一緒でも良い~?

シゲちゃん  「うん、ご主人が良ければご一緒でも良いよ~

和子    「じゃ~パパに話して見るね?

とシゲちゃんと約束して、家に帰って夫に話すと・・・

夫     「俺は良いけど~『俺と一緒でも良い』って余程行きたいんだね?

 

早速夫に了解を得て円海山から天園を抜けて鎌倉の建長寺へ・・・

大概の人は「夫と一緒に・・・」何て言うと嫌がるんだけどチト驚きでした。

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洋光台の生協の前で待ち合わせてお昼のお弁当を持ち寄って円海山へ・・・

日曜日には結構ハイキングコースを散歩する人も多く賑やかでした。

途中で反対から登って来る方も居て行き違いに成った時に見知らにオジサンに

「セリを摘んだから上げる」って頂いたんだけど・・・セリって独特の香りが

する筈なのに・・・全然香りが無いし~子供の頃に摘んだセリと一寸葉っぱが

違う様な???3人で「此れって違うよね?」って言いながら・・・

申し訳ないけど~ポイっと・・・さよならをして建長寺へ・・・

帰りは鎌倉に出て鎌倉の駅前でお茶をして解散・・・思い出の一ページ

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  【景色より トイレが気に成る 観光地(シルバー川柳)】

思い出ばなし・ニット工場での思い出―7・・・

 

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      《シゲちゃん物語りー2・・・》

シゲちゃんとの友情は会社の仲間は殆ど知りませんし・・・お昼も食事が

終わると其々の休憩場で時間を過ごし、お昼休みに外に出る事も無かったし

殆どは家に帰ってからのお話しだった様な・・・

お昼休みにやまちゃんやケイちゃん・シゲちゃんその他、数名で・・・

「ね~新杉田イワシ料理のお店に行こうか?」と誘ってイワシ料理を

食べに行ったり・・・上大岡でボーリング遣ろうと持ち掛けて仲間で行ったり・・・

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今度はシゲちゃんに「小田原の大雄山に行こうか?」って誘うと喜んで・・・

でも~大勢で行くと大変だから「2人で行こうね?」と言って小田原から

大雄山線に乗って終点からバスで行くんだけど・・・シゲちゃんはバスが

苦手で・・・「歩いて行こうよ???」って言われて結構遠い道のりを

往復歩き、又大雄山最乗寺から天園までかなりの石段を登り2人共クタクタ(笑)

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でも小田原の駅で出来立てのあんこの一杯入ったアンパンを奥の院で食べたのは

最高に美味しかった・・・((^▽^笑) )

 

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【へそくりの 場所を忘れて 妻に聞く(シルバー川柳)】

思い出ばなし・ニット工場での思い出―6・・・

 

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   《シゲちゃん物語りー1・・・》

シゲちゃんは和子と知り合う10年程前にご主人が日本航空の整備士さんで

北海道から転勤で横浜にマンションを社宅代わりに借りて、ニットの工場に

パートとしてお勤めされて居ました。子供さんは男の子と女の子さんと

2人で、和子の息子と双方共に2歳年上てシゲちゃんも和子より2歳年上の

お姉さんでした。彼女はガウンの縫製工場でガウンを縫って居ました。

 

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 シゲちゃんは物静かな奥様で、和子とお友達に成るのは?意外な関係でした。

偶々お昼の食堂で向き合ってお食事をし、僅か15分か20分ほどの

お付き合いで、彼女は縫製工場で女性ばかり数十名の中でお仕事をし

羽目を外して和子とやまちゃんと、2階の縫製工場の隣りの倉庫で、

ボロの生地を敷いてお昼寝・・・と言うタイプじゃ無さそうでしたし又

女性たちの職場で羽目を外して、和子達の所に来ると「村八分」じゃ無いけど

人間関係も難しいのかも???でも~偶には2階の倉庫に来る事も・・・

 

当時は和子の長男が大学受験・次男が高校受験でシゲちゃんは2年前に

息子さんと娘さんの受験も済み、お昼休みに良く食堂で色々アドバイスして

呉れたり・・・「やっぱり同じ年頃の子供が居るとは話しが合うね?」って

和子に親しみを持って呉れて・・・偶には夜に電話で色々お話しを

する事も・・・今、思うとガウンの縫製工場の大勢の女性たちの中で人間関係も

難しく、和子に愚痴零しをしたかったのでしょうね?

忘年会や新年会の時は皆さんと解散して、道路の片隅で何度も立ち話しをしたり・・・((^▽^笑) )

【良い医者を 待合室で 教えられ(シルバー川柳)】

思い出ばなし・和子の大失敗・・・

  
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やまちゃんとツアーで旅行に彼女の物忘れで思い出しちゃった・・・

和子が現役でホテルに勤めて居た頃に普段は駅までバイクで行って電車通勤が

主でしたが、雨が降ると駅までバスで行って帰りは桜木町の駅からバスで

帰る事も・・・

お給料日を過ぎて振り込みで銀行の通帳にお金が入るから自動振り込みとか

2人の息子の結婚資金にとか諸々振り分けて、お昼休みに銀行に貯金しに行きます。

その預金通帳を小さな手提げバックに入れておきます。

当時その通帳のバックには普段入出金をしない通帳も全部入れておきます。

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有る雨の降った日にその手提げバックを持ってお昼休みに銀行に行って

電気・ガス・水道諸々の振り込みはお昼休みに行く銀行と違うので

其のバックの中に80,000円現金で入れて、帰りは桜木町からバスで

帰って来ました。運転手の後ろの座席に乗って・・・

自宅の最寄りのバス停で降りる時に通帳の入った手提げバックをバスに

置いたまま下りちゃって・・・バスが発車してから気が付いて・・・

慌てて自宅に帰り、即市営バスの営業所に電話を掛けたら・・・

運よく和子の後ろに座ってた乗客のオジサンが運転手さんに届けて下さって

営業所の職員の方が「一旦桜木町迄行って帰って来るまで時間が掛るから

OO時頃営業所に取りに来てください」と言って下さって・・・

ホッとする反面、食事の支度をする気にも成れず・・・未だ夫は残業で

会社に居る時間だったので夫に電話をして、営業所に手提げバックを

頂きに行った帰りにお弁当を買って帰った様な???((^▽^笑) )


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 現金は80,000円ほどしか入って無かったけど~和子の家の全財産が入って

居ると思うと身の毛がよだつ思いでした。でも~無事でよかった~

やまちゃんの事、言えないね?(笑)反省・・・((^▽^笑) )

営業所の職員の方に届けて下さったオジサンの電話番号を聞いてお礼の

電話をしたら・・・「無事で良かったね?」って優しいオジサンでした。

【ひ孫・孫 名前混乱 全部言う(シルバー川柳)】