一面の黄色と青い空に元気をもらう【季節の花旅】
「季節の花々と旅」をテーマに、日本全国の見頃の花を愛でることができる
スポットと、近隣のおすすめの宿の情報、季節の花の楽しみ方をお届けします。
今から旅の計画を立てられるように、情報を先取りしてご紹介しましょう。
今回は、「ひまわり」を取り上げます。見ごろは７月下旬から９月上旬ごろ。
漢字で「向日葵」と書くように、太陽に向かって咲く、黄色く大きな花と、
過言ではありません。旅時間を心豊かにしてくれる「ひまわりを愛でる宿」
厳選しました。宿泊したいホテルを見つけたら、
真夏の太陽の下、はつらつとした生命のエネルギーを感じさせる
ひまわりの花に、元気をもらいに行きませんか？
１：おのみち 帆聲-Hansei-（広島県）
瀬戸内海のほぼ中央に位置する広島県の尾道。中世以来、海運の拠点として
栄え、独自の文化を築いてきた港町です。海・山・島が織りなす箱庭の
ような街並みは、数多くの映画のロケ地としても使われました。
『おのみち 帆聲-Hansei-』は、幕末志士や伊藤博文に愛された尾道随一の
料理旅館「胡半（えはん）」の歴史を受け継いだ料亭「藤半」を
リニューアルした料理自慢の宿です。
▷近隣のひまわりスポット
6万5000平方メートルの畑一面に50品種、約110万本のひまわりが
咲き誇る「世羅高原農場」。広大な敷地内には白いひまわりや２メートルを
超える巨大ひまわり、１株から100輪もの花が咲くひまわりなど、
さまざまなひまわりが見られます。宿からは車で１時間ほど。
毎年「ひまわりまつり」が開催され、今年は７月29日（土）から
８月20日（日）まで。会期中は無休で、開園時間は９時から18時、
入園料は大人1000円です。
▷この宿ならではの魅力
😁 外観
😁 創作和会席の一例
全11室で５タイプの客室はモダンな内装に和のテイストが溶け込んだ
デザイン。夕食は、最初から最後まで尾道の食に徹した「本格和会席コース」で、
気候と立地に恵まれ、食材の宝庫である尾道のブランド農産物をはじめ、
豊富な海産物をふんだんに使用しています。名物料理のひとつである
「鯛の釜飯」は、焼いた鯛の骨と厳選した野菜から出汁を取り、炙った
鯛の切り身と共にふっくら炊き上げた逸品です。
２：神戸みなと温泉 蓮（兵庫県）
港街ならではの景観やレトロな異人館などが人気の兵庫県神戸市。
メリケン波止場と中突堤の間の海を埋め立ててできたシーサイドパーク、
神戸のランドマークとして親しまれている真紅のポートタワー、
世界有数の国際港として140年の歴史をもつ神戸港など、
観光スポットが盛りだくさんです。
『神戸みなと温泉 蓮』はポートタワーを間近に見渡せる第一突堤に建つ、
全室テラス付きオーシャンビューの宿。270度海に囲まれた天然温泉旅館です。
▷近隣のひまわりスポット
約８万平方メートルの敷地内に、約40万本のひまわりが咲く
「ひまわりの丘公園」。地元で採れた野菜や果物が買える産地直売所
「サンパティオ小野」や、小野物産館「オースト」などがあります。
昨年には巨大遊具が新設され、最上階の展望デッキからは小野市内を
一望できます。開園時間は８時30分から17時まで、入園は無料です。
ひまわりの見ごろは７月中旬から下旬ごろ。宿からは車で50分ほどです。
▷この宿ならではの魅力
😁 客室
😁 開放感あふれる展望露天風呂
😁 展望BAR REN KOBE
海に囲まれた埠頭の先端に建ち、西側の客室からはハーバーランドが、
東側は神戸大橋が望めます。この立地だからこそ対岸に見える神戸の
街並みの夜景は息をのむほどの絶景。宿泊者限定の展望バーもあります。
地下1150メートルから湧き出た源泉「神戸みなと温泉」は塩化ナトリウムと
炭酸水素ナトリウムを多く含む泉質で、湯冷めしにくく温まるうえ、
さっぱりとした清涼感と美肌効果が期待できます。最上階には大海原を
見ながら入浴できる展望大浴場もあります。
「⼤和のおへそ」と⾔われる奈良盆地の中央に位置する奈良県の⽥原本。
弥⽣時代には⼤規模集落を有し、⽔陸要衝の地で物流の要でもありました。
奈良県最古の醤油蔵元「マルト醤油」は⼤和川源流・初瀬川の流域で
元禄２年（1689）に創業し、かつて皇室御用達を賜り、最盛期には広く
県外にも出荷していました。その築130〜140年の醤油蔵を宿泊棟に
改装したのが『NIPPONIA ⽥原本 マルト醤油』です。
▷近隣のひまわりスポット
「県営馬見丘陵公園」。黄色だけでなく赤や白の花、八重咲きの
ひまわりなど約25品種15万本が咲き誇ります。宿からは車で
20分ほど。７月29日（土）から８月４日（金）まで
「ひまわりウィーク」を開催、スイーツの販売や大道芸、
人気YouTuberによるピアノ演奏などが楽しめます。「ひまわりウィーク」は
10時から16時の開催、入園は無料。ひまわりの見ごろは７月下旬から
８月中旬ごろです。
▷この宿ならではの魅力
😁 客室
😁 マルト天然醸造醤油とともにいただける食事
代々の当主が住んでいた母屋や原材料庫、古文書をはじめ大事なものが
保管されていた蔵など、全７室の客室は全て40平米以上のゆとりある広さ。
かつての醤油蔵元の使われ方を基に設計され、客室毎にコンセプトが
異なります。醤油蔵元の閉業以降も醤油蔵に残っていた菌、
地元産の原材料、そして古文書で紐解いた醸造方法を用い、70年ぶりに
マルト天然醸造醤油を復活。「養生」をコンセプトとした田原本産の食材と
共にいただけます。
４：おとぎの宿 米屋（福島県）
福島県須賀川市ののどかな田園風景や里山を望む丘にある須賀川温泉は、
まとわりつくような温泉は、なめらかな化粧水のようだと女性に人気です。
須賀川温泉の一軒宿『おとぎの宿 米屋』では、全18室に備えられた
かけ流しの温泉が思う存分楽しめます。日常の喧騒を離れた素朴な
自然の中でのんびり過ごすにはもってこいの宿です。
▷近隣のひまわりスポット
猪苗代湖の南、標高約1000メートルに位置する「郡山布引風の高原」。
その頂上からは、猪苗代湖と磐梯山を一望できる最高のロケーションが
楽しめます。宿からは車で約１時間。
日本最大級の風力発電所があり、33基もの巨大風車が並ぶ下に、
約20万本のひまわりが咲き競う光景はここだけの絶景です。ひまわりの
見ごろは８月中旬から９月上旬。開花中はライブカメラでの
リアルタイム配信もありますよ。
▷この宿ならではの魅力
😁 リピート率ナンバーワンの客室「花のあめ」
😁 源泉がまるで泉のように湧き出る露天風呂
😁 料理の一例
「かぐやひめ」「花咲か爺さん」などをモチーフにした部屋は全部で23室。
なかには露天風呂や半露天風呂が付いた部屋もあります。お食事も
季節ごとにおとぎ話をテーマにしたストーリー性のある「おとぎ会席」を
提供するなど、宿の名前の通りおとぎ話の世界に入り込んだような
ひと時を過ごすことができます。自慢の温泉は、毎分550リットル
湧き出る51.6度の源泉を、沸かすことなく、さらに空気にふれて泉質を
損なわないように地下水を加水して掛け流しに。とろとろとした
化粧水のような温泉を、湯浴みはもちろん、足湯で、飲泉で、そして日本でも
唯一の源泉100％を用いたミストサウナで楽しめます。
おすすめのプランは、「【２食付き】～五感で楽しむ【自然派おとぎ会席料理】
食の贅・とろとろ美肌温泉で癒しの時間を～」夕朝食付き２名で67,100円～。
５：ホテル ニドム（北海道）
新千歳空港から車でわずか20分、湿原に野鳥が遊び、美しい針葉樹の森に
湖が点在する勇払原野。いかにも北海道らしい雄大な自然のなか、
敷地面積500万平方メートルを誇るのが『ホテル ニドム』です。
ニドムとはアイヌ語で“豊かな森”を意味します。
湖畔にカラマツやトドマツなどの針葉樹にまじって、ブナやシラカバ、
モミジなどの広葉樹が生い茂る、静かな湖面をたたえたトムトム湖の
周辺に全29棟のコテージが点在しています。
▷近隣のひまわりスポット
その日の朝採れた農作物を扱う、野菜と果物の直売所が人気の「小川農場」。
例年７月中旬になると、広大な畑に約４万本のひまわりが咲き誇り、
巨大なひまわり迷路が登場します。直売所の営業は５月から11月、
６月から８月は無休で、開園時間は朝９時から17時まで。
ひまわり迷路の入場料は３歳以上が400円。宿からは車で25分ほど。
向日葵の見ごろは８月上旬ごろまでです。
▷このホテルならではの魅力
😁 コテージ内部
😁 湖沿いの散歩道
コテージはフィンランドの北極圏から切り出したポーラーパインを
用いたシックなログハウスになっています。繊維が密集して年輪が密なため、
弾力性と耐久性に富んでおり、北欧の厳しい寒さを耐え抜いた
ポーラーパインは、しなやかで耐震性も抜群だそう。
メインダイニング「ニンクル」でいただけるのは、指定生産者から届いた
滋味豊かな無農薬野菜を用いた現代風フレンチ。地元・苫小牧産の北寄貝を
はじめとする海の幸はもちろん、北海道産のバターやはちみつなど、
地元の安心安全な食材が、繊細かつ奥深い味に仕立てられています。
＊＊＊
太陽に向かって咲くだけあって、ひまわりが見ごろの時期は真夏の厳しい
暑さ対策が必至です。日傘や帽子など日よけ対策はもちろん、休憩や
水分補給を十分におこなえる、無理のないスケジュールで出かけましょう。
青い空と黄色いひまわりのコントラストが美しい景色は、きっと
心も晴れやかにしてくれることでしょう。
夏らしい風景に会いに出かけてみませんか。
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