昔の女房は旦那様より一歩後ろに下がり、ご主人様がお仕事からお帰りに
成ると三つ指を突いて「お帰りなさいませ」とお迎えしたと聞きますが
それは明治の時代だったかも? でも~今時のご夫婦は奥様の方が威張ってて
ご主人が子供のおむつを替える今時・・・
あれだけ家族ぐるみでお付き合いをして、ご近所の皆さんから羨ましがられる
仲間だったのに~市の方から「収入オーバーで市営住宅を引き払って下さい」
と言われて泣く々マンションを買って出たのに・・・
オジサンの負けん気な性格は分かって居てもオバサン迄・・・
でも~(やがてオジサンがお仕事に行ってる間にオバサンは電話を掛けて
来るだろう~?)と思って和子は待って居ました。引っ越しには北団地の
お友達から誘われてオバサン一人手伝いに来て呉れたけど・・・それっきり
有る時、北団地のお友達から又誘われて我が家に引っ越しのお祝いに来て
呉れました。和子は生まれが地方の生まれだから和子が買ったマンションは
横浜の高級住宅地とも知らず、只お庭が附いてるから夫が気に入って
買ったんだけど~オバサンも鶴見の生まれ、オジサンも高校卒業と同時に
横浜に来てこの近くの卸問屋さんに勤め「横浜市の高級住宅地」だと
言う事を良く知ってて、オバサンはお祝いに来て呉れて、余計に悔しさが
増したのかも???それ以来音信不通・・・
その後長男が結婚して、北団地のお友達に誘われて長男の結婚祝いを
送って呉れて、久々にお礼の電話をしたら・・・・オバサンは今までと
変わらない応対をして呉れたけど・・・夫が「久しぶりだし~オジサン
元気?」と聞くと「今お風呂に入ってる・・・」と言われ結局後からも
オジサンからの電話も無かったし・・・長男からお祝い返しに何か送った
様で北団地のお友達からはお礼の電話が有ったけど~オバサンからは一言も
無く、長男に「オバサンからお礼の電話有ったの?」って聞くと「無い・・・・」と・・・20数年も家族ぐるみでお付き合いをしたのに・・・
余りにも呆気ない別れで・・・和子は悲しかったし・・・又立派な子供を持つ
両親が・・・と思い、哀れにも思いましたね? 完