和子の大好きだった兄ちゃんの死は思い掛けなく突然の死で、心に大きな
穴が空いたような?何とも言いようの無い辛く、悲しい出来事でした。
普段から病弱で(若しかしたら~逝っちゃうのかな?)何て思う事も無く
年中「腹が痛い・・・腹が痛い・・・」と喚いて居ましたが、お医者さんに
行くと「何処にも異常はない」と言われる・・・って言ってたし・・・
母の様に「腹が痛い」と言って部屋中のたうち廻る事も無いし・・・和子は
(若しかしたらうつ病じゃ無いのかな?)って思って居ましたが、和子が
兄ちゃんに「若しかしたらうつ病じゃ無いの?一度精神科で診て貰ったら?」
何て言ったら「アホ言うな?」と聞き耳を持たないし・・・やっぱり
大きな病院に行って診て貰えば、神経内科の方へ廻して貰って死に至る事は
無かったかも知れないけど・・・田舎の開業医のお医者さんは其処迄
手は差し伸べて貰えなかった、兄ちゃんの運命と諦めるしか無いのかな?
田舎に告別式に帰って、兄ちゃんは綺麗に身支度をして棺に納められて
葬儀屋さんの車で彦根の斎場へ・・・
長男、隆の指示で和子と信と本家の姪っ子と3人でお通夜の夜は
泊まりました。その時、信や本家の姪っ子にお話しを聞くと・・・
亡くなる3~4日前にたずえ姉さんのお兄さんの法事が有って他図絵姉さんの
実家にお参りに行ったそうです。そこでも兄ちゃんは、普段からお粥さんを
食べて居るのを皆さんご存じで、実家のお嫁さんが「オジサンはお粥さんが
良いのよね?」と言って兄ちゃんのテーブルに届けて呉れたそうです。
その時、たずえ姉さんの実姉さんが・・・兄ちゃんに・・・
「普段から『腹痛い・・・腹痛い・・・』と言ってそんなもん(その様な
お粥さん)を食うとるんなら一向死んでしまえば良いのにね?」って言われたとか?
その一言が 脳裏を霞めて兄ちゃんは落ち込んで居るし・・・
「腹が痛い・・・腹が痛い・・・」と喚いてもたずえ姉さんは聞いて聞かぬふりをして親鸞会にお参りに行く・・・そんな事が度重なって、君ちゃんの所に
ストレス解消に行って・・・夕方兄ちゃんから「又腹が痛いから背中をさすりに
来て欲しい」と電話が有って、君ちゃんは「何~~~今元気に帰ったのに~」
と思いながら・・・でも待ってるから・・・と思い君ちゃんが急いで兄ちゃんの
家に行くとたずえ姉さんは表で洗濯物を取り込んで居て思わず「何だ~姉さん
居たの?兄ちゃんが『又腹が痛いから背中をさすりに来て欲しい』って言うから
来たのに~?」って感じだったとか?
君ちゃんは暫く兄ちゃんの背中をさすって「じゃ~帰るよ~」と言って
君ちゃんが帰った後で、かなり酷い夫婦喧嘩をした様です。
そしてその日の夜に・・・訃報の連絡が・・・もう少し早く気が付いて
呉れれば死ぬこと無かったのに・・・(涙・・・)