《コウさんのお世話-1》
コウさんのお宅は大通りから1本目の狭い路地に入り2~3軒
奥に入った所に有ります。路地の両方には戸建ての家が立ち並び、其々の
お宅の前には植木が一杯並んで軽自動車が一台通るのがやっと、と言う
感じでバイクで伺って植木の隙間にやっと停めるって感じです。
このコウさんのお宅の2軒裏にも路地が有るのですが、此処は信号が有るから
軽自動車のドライバーも信号待ちが面倒でコウさんのお宅の前を・・・
このお宅は普通の戸建ての様な玄関らしい物は無く引き戸の玄関で右側を
開けると1メートル弱の上がり段が有って2階に上がる階段で左側は
息子さんご夫婦の居室の様です。「こんにちは~」と2階に上がると8畳位の
お部屋で流し台とトイレとコウさんのベットが有って猫を4匹飼って
階段を上がった所には猫ノ塔が有って猫がチョロチョロ動き廻って居ます。
このお宅は早朝30分のサービスでおむつ交換です。
先ず一番に流し台でうがい薬でうがいをして石鹸で綺麗に手を洗って・・・
其れからじゃ無いとコウさんには触れられません。
うがいと手洗いをして「コウさん、お早うございます」とご挨拶をして
両足30回づつの屈伸運動、寝ているコウさんの足を30回づつ曲げ伸ばしをして、
ベットを起こして2メートル程先にある、ポータブルトイレまで歩いて
トイレ介助、片方の足は何とか進みますが、もう片方は立つだけがやっと・・・
必死でトイレ誘導をしてベットに戻り、おむつを着ける、その間にも猫が和子の
背中に登って来る。夏はTシャツ一枚だから猫の爪で背中がチクチク・・・
思いっきり振り払いたいけど・・・コウさんの大事な猫だから・・・
やっとの思いでおむつ交換を終わると・・・コウさんから・・
「冷蔵庫に鶏のササミが有るから猫に上げて・・・」と言われ・・・
「これはサービス外だよ~」と言いたいけど言えない(涙・・・)