思い出ばなし・おけいさんー1・・・

  

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ニットの工場に勤めて知り合ったおけいさんは和子より7歳ほど年下で

言わば会社では和子の先輩で、お昼には食堂でおけいさんの隣りで食事を・・・

彼女はガウンの縫製工場で通販のガウンを縫って居ました。

 

聞く所に依ると実母は若くして彼女と3歳年上のお姉さんを残し病気で

亡くなりお父さんは奥さんの妹さんを後妻に迎え、

下に弟さんが1人で3人姉弟だとか?ですが、おけいさんは親元を離れて

上大岡の近くにアパートを借りて一人で住んで居ました。

義理のお母さんも言わばオバサン・姪の関係で継母苛めを受ける関係とは

思いませんが、40歳近くなって何時までも両親の

元に居るのも気が引けたのか?どの様な事情が有ろうとニットの工場で

パートで働いて、安いお給料でアパートで一人暮らしをするって

凄いな?と感心しました。

和子にはその様な能力も無いし・・・

一人でアパート位など思いも付かない現実でした。

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おけいさんは何時も「和ちゃん・和ちゃん・・・」と慣れ親しんで時々会社の

帰りに安子さんと3人で上大岡でお茶をし楽しいひと時を過ごしました。

この安子さんは和子より年上でやっぱり独身で大人しい女性で、ニットの

工場に入社する前の会社でおけいさんと知り合ってお友達に成ったとか?

でも~大人しい性格でおけいさんが「右を向け」と言えば右を向く

言わば、おけいさんのペットの子犬の様でした。

  【「こないだ」と 五十年前の 話しする(シルバー川柳)】