思い出ばなし・和子も正ゆめ一回だけ・・・

 

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独身の頃に会社の社員寮で生活をした当時、和子より2歳年上の美代ちゃん

3歳年上の小泉さんと言う先輩が居て、和子を取っても可愛がって呉れて

会社での2人は和子のお姉さんの存在でした。

 

美代ちゃんは同じ県内の大工さんと結婚し、小泉さんは若くしてご両親を亡くし、

オジサン・オバサンに育てられたと聞きました。

その小泉さんは成人式が過ぎて、数ヶ月の間に川崎の男性と結婚して4ヶ月程

過ぎた頃に田舎に帰って来て、社員寮に遊びに来て、すっかり標準語に成って

驚きました。「だからさ~旦那様にこの様に言っちゃった~」とか何とか?(笑)

「ほやさかい、旦那さんにこう言うて遣った」って関西弁で話すのに・・・

とても、優しかったお姉さんの存在が標準語で話されて、凄く冷たい印象を

持ちました。当時は和子も横浜に来ようとは夢々思いませんでした。((^▽^笑) )

 

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所が、縁って不思議な物で和子も東京の夫と結婚し、横浜でアパートを借りて

新所帯と持った当時は、お友達も無く、川崎に居る小泉さんの所に電話をしたり

「遊びにお出で~」って誘われて・・・アパートからバスで何回か

遊びに行きました。彼女には4人の男の子が居てご主人も取っても

優しい感じのオジサンでした。

 

和子も子供が出来て、又子育てを終わってパートで働くように成って遂々

ご無沙汰がちに成りました。有る朝の明け方に彼女の夢を見て

「和ちゃん、家のテル(長男)が死んじゃったの?お線香を上げに来て~」と

早速、雨の降る中を川崎までお線香を上げに行くと祭壇に学生服に学生帽を

被ったテル君が・・・そこで眼が覚めて・・・

 

すっかりご無沙汰をして偶には電話してみようと思って電話をして、「そんな夢を

見たけど元気にしてますか?」と言うと・・・

「実は子宮筋腫で入院して居たの?」と・・・「やっぱり虫の知らせだったのかね?」って電話を切って・・・半年ほどしたら、

 

今度は彼女から電話が有って

「和ちゃん、『家のテル(長男)が死んじゃった』夢を見たって言ったよね?」

「そんな事有ったっけ?」とすっかり忘れて居たら・・・

「実はテルが中学1年に成って『部活が忙しいから・・・』と言ってお盆に

田舎に行くのに一人で新幹線に乗って田舎に来たんだよ~そして琵琶湖に泳ぎに行って溺れて死んじゃったの?お線香を上げに来て?」と・・・

和子が夢に見た出来事が・・・やっぱりその日も雨で傘を差して川崎へ・・・

行くと、祭壇に学生服に学生帽を被ったテル君が・・・

和子の夢と同じ光景でびっくり・・・それ以来正ゆめとはご縁が無いけど・・・

                ((^▽^笑) )

         【老医師の 過労気遣う 老患者(シルバー川柳)】