思い出ばなし・兄やんから電話・・・

 

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和子の実家のお姉さんは、かなり認知症が進んで居ても、

耳が全然聞こえなく成っても、兄嫁と言う立場を忘れる事無く・・・

両親の法事の時は・・・一本の電話が掛かって来た・・・

 

和子   「もしもし・・・」

兄やん  「わしや・・・」

和子   「アラッ? 兄やん元気・・・(声を聞けば兄やんって直ぐに分かる)

兄やん  「うん、いい加減なもんや~(身体の事・・)所で何方さんや?

和子   「アラッ?嫌だ~かーこだよ~?如何したの?

 

兄やんとお話しをしても、全然通じないけど・・・受話器の向こうで姉さんが

「かーこちゃんにOX日にお爺さんの法事をするからモンて(帰って)って

言うて~な?」と言う声が聞こえてくる。兄やんは姉さんに「何やて~~~?」

と聞き直して居るけど~和子には受話器の向こうで姉さんの言ってる事が

聞こえて納得・・・

和子   「兄やん、分かったよ~OX日にお爺さんの法事に帰るから・・・

 

兄やんは間脳を侵されて理解力も判断力も失くしてしまい唯、ただ生きてるだけ・・・其れでも、段々と認知の進む姉さんの事を気遣い「わしはあいつ(姉さん)が

死ぬまで、死んでられん」と言って親父面をして頑張ってる(笑)

姉さんも日増しに認知症が酷く成って・・・大惨事を・・・(笑)

 

【何回も 話したはずだが 「初耳だ!」(シルバー川柳)】