和子は東京で式を挙げるので3日前に自宅で内祝いを遣って貰い・・・
白無垢に文金高島田こそは身に着けませんでしたが、髪結いさんに
綺麗に髪をセットして貰い・振袖の着物を着て東京には2人の兄と
母は来て貰いましたが、その他の親戚の方々に自宅で席を設けて内祝いを・・・
兄や姉に負けないだけの立派な内祝いをして頂いて・・・
家を出る時に父に・・・
和子・・・「長い間お世話に成りました・・・」と挨拶をすると父は・・・
父・・・・「仏様にお参りをして来い・・・」と一言・・・
眼に涙を浮かべ・・・あの子供の頃から怖くって大嫌いだった父が・・・
和子の最後に・・・大粒の涙を零されて・・・和子は仏壇の前で思わず
涙が込み上げて来て止まらず・・・仏壇の前で10分ばかり佇んで居ました。
その後、姉たちはタクシーで嫁ぎ先へ行きますが、和子はバスで・・・
外に出ると村中の大勢の方が見送って下さって・・・
「か~ちゃんは東京へ嫁に行かるやて???」と言う言葉が耳に入ったり
「あの甘ちゃんが東京見たい遠い所へ行って・・・直ぐに戻って来るんじゃ
無いの???」と・・・
「末っ子の甘えん坊だから・・・馬鹿にすんな(笑)