和子の生い立ち-65〜内祝い〜

色々と雅ちゃんに難色を付けられながらも、無事に真似事ながら
結納も済み、いざ式の日取りを・・・春5月頃が陽気も良いし
好ましかったのですが、君子も第2子の出産を4月に控え又
雅ちゃんも〜と言う事で3月14日に決まった。当然勇ちゃん夫婦に
仲人さんをお願いしましたが、雅ちゃんは頑固と反対で引き受けて貰えず
彼の会社の社長ご夫妻にお願いをして目黒の福祉センターで・・・


3月11日に東京で式を挙げるので内祝いとかで親戚一同をお招きして
披露宴を実家でして皆さんに祝福して貰いました。姉ちゃんも
君子もこの家で結婚式を挙げ、此処から出て行きましたが、和子は
この日に皆さんから盛大な祝福を受けて12日の朝、つけ下げの着物を着て
9時のバスで・・・朝食を済ませて美容院の方につけ下げの着物を着せて貰い
「お父さん、長い間お世話に成りました。」と挨拶をすると父は
眼に涙を浮かべ「仏さんに参って行け」と一言、胸が詰まってそれ以上の
言葉は出ない様でした。和子は仏壇の前に座りお参りをして・・・
この家で23年育てて貰った事を思い浮かべ涙が止まらず10分位?
泣き続けました。