和子のこぼれ話-121 〜マンション探し〜

仕事から帰って夫から「大倉山も根岸の駅前も駄目だった〜」と聞きがっかり
住宅情報誌の本を見ると、根岸の高台に手頃なマンションが有った。
「ね〜此れを見に行こう?」と言うと夫は「そんな山の上嫌だよ〜」と
見向きもしなかったが・・・「とにかく見にだけでも行こうよ〜?一度
マンションがどの様な物か見たいジャン?此処に決めなくても良いから〜〜〜」
夫は「見るだけなら良いよ〜」やっぱり役所の方から急かされるし・・・
丁度その物件は5階建ての2階部分で間取りも洋光台の団地より広かった
和子も、その時は(見るだけで良い)と言う気持ちで不動産屋に電話をして
翌日の日曜日に、マンションを見に行った。


根岸の駅から不動産屋の車で現地へ・・・行くと誰か先客が見に来て居た。
中を見せて貰うと、其れはそれは見事に散らかったお宅で布団は窓際に
積んで有る。和子は(せめて売りに出してお客様が出入りするのに〜もう少し
綺麗に片付けられないのか?)って思いましたが、見取り図と間取りは
変わり無いし〜良く見ればこのお宅は一階で専用庭が???(此れじゃ
夫は買うだろう?)と内心嬉しかった〜
有る程度見せて貰って駅前まで帰って来てコーヒーを飲みながら・・・契約
此れが3月の出来事で7月に受け渡しと言う約束だった。


長男に「どうせ此処は出ちゃってマンションに行くのだから、もうアパートを
借りないで家から???」と言うと・・・「俺はやっぱり出て行く」と・・・
この頃から長男は結婚の準備をして居たようでした。