和子のこぼれ話-110 〜平上係長が転籍で〜

平上係長がロイヤルに転籍に成り、杉崎工場長は殆どロイヤルには
来なくなった。平上係長は柴橋商会では、もう大先輩で社長から
部長、専務まで一目置く様な存在でした。社長は介護用品の販売から
リースで始めた柴橋商会にランドリーを手掛けたのも平上係長だった様だし
このホテルにランドリー工場を始めた事も一つの誇り、何としても
ホテルでのランドリー工場を成功させたいと言う意気込みが有り、定年間近な
平上係長に最後の力を振り絞って貰いたいと言う一念が有った様でした。


平上係長は見ず知らずのオバチャン連中の中に入り、唯一和子だけは一日
松田工場でバーベキューで楽しい一日を過ごしただけの知り合いだったけど
和子の事を「バーバ(自分の奥さんをお孫さんがバーバと言うから遂和子にも
バーバと・・・)と呼ぶから・・・「私は平上さんのバーバじゃ無いよ?」って
言うから「秋山のバーバ」と呼びホテルの社員食堂で平上さんと食事を
して居ると「お宅達はご夫婦?」って聞かれるほどに可愛がって下さった
でも〜ロイヤルに来た当時は会社の帰りにお茶しにレストランに行ったり
居酒屋に行ったりして会社の内情を良く聞いて来た
そんな和子と平上さんの仲に嫉妬したのか、沼上さんは平上さんに反抗したり
和子には依然と話さない?不思議に思った平上さんは沼上さんの事も
「どうしたんだ?」って聞いて呉れた。
和子は平上さんに沼上さんとの経緯を全て話し、「私は何とかして仲直りを
したいと思って手紙を書いたけど、出せなかったから読んで欲しい」と
平上さんに・・・