和子のこぼれ話-97〜小俣靴下に一寸お勤め〜

広海さんの所へ工場見学の積りで遊びに行った。
電話では大口を叩き「秋ちゃんが来て呉れれば給料も奮発をするから〜」と
「でも〜昔内職で遣った、リンキングは目が小さくって出来ないよ〜」と
言うと・・・「リンキングは遣らなくって良いから・・・」と
パート社員のオバチャン達も、広海ちゃんの、社長の知り合いと有って
暖かく迎えて呉れて・・・
でも〜本当に勤めると言うと・・・流石に小会社の社長、大口を叩いた割に
給料は少なく、又此処で勤め始めたら辞めるに辞められなくなると和子は考え
「暫くはお世話に成るけど、未だ息子を大学に入れなくてはいけないので
此処で長くは勤められない。」とはっきり言って暫くは小俣靴下に勤めた。
所が一週間・10日と日を重ねるとオバチャン連中の悪口が飛び交う。
その中に入り込むと広海さんに告げ口をされると思うのか、和子が傍に行くと
会話はパッと辞めちゃう?余り居心地の良い職場では無かった
和子はハローワークに行ったり、求人広告を見たりして職探し・・・
小俣さんは20日位で辞めた。