普通の利用者さんはお世話をして貰うと心から「有難う~」と言って呉れるのが
感じられますが、たか子さんは40代からの難病で歩行が困難で、毎日テレビと
お友達、一人っ子の可愛い息子さんもお嫁さんに取られちゃって、来訪者の方に
誰にでも、お嫁さんの悪口を・・・
和子が初めて先輩と同行した時もお嫁さんの悪口を・・・(家庭内のもめ事を
初対面の和子に話すか?)って感じ・・・先輩ヘルパーさんは(又始まった~?)
って感じで聞き流して居る感じでした。和子の母とは正反対、母は「お前が
泣いて帰って来る家は此処しかない?姉さんの悪口を言うんじゃない」と
何時も言われ、「せめて和子が零した時くらい、和子の味方をして
呉れれば良いのに~」って何時も思って居ましたが、マサに嫁いびり・・・
たか子さんの唯一の味方はネコちゃんでした。何時も首輪を着けてベットに
繋がられて居ました。足元に纏わり付いて振り払おう物なら和子のサービスは
お断り・・・最初の頃は伺うと神経を使って大変でした。
でも~ビクビクしながらでも入浴介助で髪を洗って上げたり・・・お食事の
支度をして茄子のみそ炒めを作ると何時も「美味しい・美味しい」と
喜んで下さるように成りました。
和子は独学でパソコンから音楽を取り込んでCDに録画したりする様になって
演歌のCDを数枚作って届けたら大喜びして下さいました。
毎日ベットの上でテレビが仲良しだから・・・偶には演歌を聞きながら
眠るのも・・・((^▽^笑) )
【欲しかった 自由と時間 持て余す(シルバー川柳)】