和子のこぼれ話-60〜和子の日常生活―12


洋光台から北団地を抜けて杉田街道を上大岡に向かって自転車で
30分足らず、従業員は50人位の小さな会社で秋は工場へ配属されて
70歳を過ぎた渋谷さんと言うお爺ちゃんと同年代の関さんと言う女性
横編み機専属の根岸さん、責任者の星さん、ワインダーの宮部あやちゃんと
6人で和子と関さんは渋谷さんの下で大きい丸い織機を3台見て居ました。


ワインダーのあやちゃんも和子と同じ年でしたが、幼い時にお庭でたき火を
して居て背中に飛び火が飛んで来て大火傷をしたとかで顔に大きな火傷の跡。
やっぱり和子と同じ様に母親が年老いてからの子供で一番上のお姉さんとは
20歳ほど歳が離れ、「可愛い〜可愛い〜」で育てられて、義務教育を終えて
「日本ジャージ」に入社して大先輩ですが、ワインダーしか出来ない?
やっぱり火傷が原因で「色・恋」も無くひたすら糸巻きを・・・


この会社は横浜刑務所の近くで官舎が幾つか建ち並ぶ中に有り、関さんは
この官舎にお住まいとか?お昼も家が近いから食事に帰り、彼女は
パートさんでした。良く仕上げ工場から縫ったガウンやセーターの傷を
直して欲しいと持って来られ関さんは生地の修理を・・・
「秋山さんも修理もしてね?」って良く言われましたが、和子は余り修理は
しなかった。良く関さんは縫製工場へ行って和子やあやちゃんの悪口を
言ってたみたい?