和子の生い立ち-104〜入学祝い〜

港南台のバーズは雑居ビルで、スーパーは相鉄ローゼンが入り色んな
お店が有り、その中の和食レストランに和子はパートで働き始めましたが
このビルの中には昭ちゃんのお店「銀座ヤマガタ」の紳士服のお店も・・・
有る日、食事に見えたお客さんが話す会話を盗み聞きすると銀座ヤマガタの
店員の様でした。「失礼ですが、若しかして「銀座ヤマガタ」の方ですか?」と
聞くと「そうですが?」と言う返事・・・
思わず、和子は「最近社長見えますか?」って聞くと驚いて???
「あの〜北川社長ですか?」って???どうも港南台の店長の様でした。
「そう〜」「な・・・な〜何で社長をご存知ですか?」ってびっくり
して居ました。「実は北川社長と親戚なんです。」と言うと納得した感じで
「あ〜そうだったんですか?」って・・・それ以来、お店の外で逢っても
お辞儀をして「お早うございます」ってご挨拶をして呉れる様に成りました。


昭ちゃんから「勇次が大変お世話に成ったので浩ちゃんの入学祝いに机を
買って呉れる」と言い昭ちゃんは「お仕事で夕方港南台のお店に行くから〜」
と言う事でとしゑさんは昼間に洋光台の我が家に来て遊び、夕方としゑさんと
港南台のバーズに・・・「銀座ヤマガタ」のお店の前に行くと昨日の男性が
出て来て「今、社長が見えてますよ?」って「有難う〜この方は社長の
奥さまです。」と言うと又々彼はびっくり・・・
バーズで浩ちゃんの学習机を買って貰って今度は昭ちゃんも我が家に・・・
初めて来て呉れた昭ちゃん、やっぱり銀座ヤマガタの社長だけ有って何となく
堅苦しい面も有るけど・・・和子に取って関東ではたった一人の身内
和やかな雰囲気の中で楽しい一時を過ごし三軒茶屋へ・・・


其れに比べ、勇ちゃんも「お世話に成ったから箱根に行こう」と誘って呉れて
バーズまで車で迎えに来て呉れて箱根に行きましたが、泊った宿は民宿で
夕飯も全て終わり、我が家でゆっくり食べた方がよっぽども良かった〜
次の朝「僕はマージャンに行くから和子達は帰る?」だって?
「何の為に箱根まで来たのよ〜勇ちゃんのマージャンに
くっ付いて来たんじゃ無いよ?いい加減にしてよ〜」って言いたかったけど
和子はその時には言わず、「じゃ〜此処で別れよう?」って朝、勇ちゃんと
別れて海賊船に乗ったりして一日を楽しみ帰って来ましたが、何かに付けても
この有様で、最後には「もう家に来ないで?」って言っちゃった〜