和子のこぼれ話-128 〜勇ちゃんのお通夜〜

一人で初めて東京の有る斎場に、勇ちゃんのお通夜の為に・・・
夕方6.00からのお通夜ですが、何しろ知らない所へ・渋谷で山手線で
新宿迄行って又乗り継いで・・・
行くと、昭ちゃんやとし枝さん、よねちゃん(とし枝さんの妹さん)や
昭ちゃんの息子の敬一君や千賀ちゃんは「遠い所を有難う〜」と暖かく
迎えて呉れたけど、みさちゃんは素っ気無かった。勇ちゃんが生前に
和子の悪口を散々言ってた事が伺えた。でも和子は良い気分はしないけど
平気だった!!
斎場には勇ちゃんの遺影の飾った祭壇が出来て居て、お参りをするのに
棺の窓を開けて勇ちゃんに最後のお別れを・・・と棺の窓を開けると其処には
白い布で包まれた勇ちゃんのお顔は見えなかった。聞く所に依ると暮れの
29日か、30日にストーブの前で倒れて息を引き取り、大分顔は赤く焼けて
居たとか?


6.00のお通夜の時間が近づいて皆さん其々の席に着くのに、和子は言っても
従兄妹、小林義雄を代表として前の席に座るべきだと自分で思い込んで前の
席に一応座って居た。するとみさちゃんが来て・・・
「和ちゃんはもっと後、其処にはOOさんが座るんだから・・・」と偉そうに
指示をする。「あ〜そう〜?」と言って席を譲ったけど、(散々勇ちゃんの
面倒を見て来たのに・・・何も知らない癖に・・・と勇ちゃんが告げ口を
した事を真に受けて・・・一度も『和ちゃん勇次がお世話に成って有難うね?」
とも言わない癖に・・・)と思ったら席、云々よりもみさこの態度に
腹が立った。無事にお通夜も終わり、昭ちゃんと、とし枝さんに「じゃ〜
帰ります。明日はお父さんも連れて来るから・・・」と挨拶をすると
傍に居たみさちゃんは、手のひらをひっくり返した様に・・・
「和ちゃん有難うね?勇次も死んじゃったけど、樋田の義雄さんや利雄さんに
今まで通りお付き合いをして呉れる様に頼んで置いてね?」だって?