和子の生い立ち-66〜いよいよ東京へ〜

生まれて初めて東海道新幹線に乗って東京の勇ちゃんのお宅へ
母とおしげさんと3人で・・・兄ちゃん2人は当日14日の日に・・・
先ず着いたその日は美容院へカツラ合わせに・・・
その後、勇ちゃんの車で彼と一緒に横浜のアパートへ・・・
東横線綱島の駅からバスで5分程行った所の新興住宅地に有る
建売住宅の一軒屋の2階の真ん中のお部屋で6畳一間に2畳の台所
と廊下に一間の押入れとトイレだけのアパートでした。
6畳のお部屋に和子の送った荷物と整理ダンスと食器戸棚と座卓にテレビだけ
食器戸棚の中にはお茶碗がマバラに有るだけ・・・
それでも都会に憧れた和子はがっかりもしませんでしたし、むしろ
和子の送った荷物の中から身軽に式に持って行く振り袖などの
道具を準備するのを手伝って呉れる彼に好感を持ちました。
唯(家のおかちゃんなら兄ちゃんが結婚する時、もう少し家財道具
(台所用品)を揃えて呉れるだろうに?)と一寸がっかりしました。


次の日は彼の実家にご挨拶に行きました。ご両親・お兄さん(長男)ご夫婦
長男の子供さんが2人、正子ちゃん・一雄ちゃん・その下兄妹が6人!
彼は3男坊で次男のお兄さんは既に結婚をされ一女のパパで馬込の方で
お住まいとか?彼の下の4男の弟さんは障害者で、その下に妹さんが2人
弟さんが2人合計8人兄弟で大家族でした。唯和子が気に成ったのは
4男の弟さん?小柄で眼が見えないのか?手すりを掴まりながら???
家族の皆さんも「義坊〜・義坊〜・・・」と呼び一寸複雑な心境に???
(何れ授かるわが子に???)と・・・
勇ちゃんは「義坊〜」の存在は一言も言わない?


その後、五反田の家具のすなむらへ箪笥を買いに行き、和ダンス・洋服ダンス・
鏡台・針箱を買って貰い、次は秋葉原で電化製品を買い、
勇ちゃんの家の傍の布団屋さんで布団を買って12日・13日の2日間はハードスケジュールでした。