和子は以前にも述べたと思いますが、従兄妹の紹介で夫と結婚し、
「愛してる・恋してる」と言う甘い恋愛感情は無く、唯、幼い時から都会に
憧れて・・・と言っても、大都会の東京などに嫁ぐとは努々思わず、せめて京都か、
彦根でも良いと思う程度でしたが、従兄妹から夫を紹介されて「エッ?和子が
東京へ?」って感じでした。従兄妹は真剣に縁談を進めて呉れるのですが、
従兄妹の奥さんにも反対されて・・・お見合いに東京に来た時に・・・
「彼は大人しいだけで世間を全然知らない人だから、和ちゃんが帰る時の手土産も
お母さんが『此れを手土産に渡すのよ~』と言って、持たせたんだよ~」とか
「彼は世間の事を全然知らない人だから・・・何通も新聞を取って
彼に読ませなさいね?」とか・・・
散々夫の悪口を吹聴して・・・当時は何も知らないから(あ~そんな人か?)と
思い、チト夫の事を見下げた感じでした。
所が、ところが、イザ結婚をして見たら物事には良く気が付くし・・・
3男坊で幼少の頃から新潟の実母の実家に預けられて、苦労をして来た人だから・・・和子の兄ちゃんの様に、のほほんを暮らして無いから・・・思いの他に
芯が通って・・・人生の荒波に揉まれてもビクともしない頼れる夫でした。
末娘に生まれた和子は、両親や兄姉に「只、人様に後ろ指さえ指されず、
元気に生きれば良い」と言う感じで・・・何を欲しいと言っても「ハイよ~」と
聞いて呉れるのは兄ちゃん位、そんな環境で育った和子を「一人の大人」と
認めて、何でも聞いて呉れるのは夫だけでした。夫に何を頼んでも「ハイよ~」と
遣って呉れる喜びは和子しか知らない?((^▽^笑) )
又大都会の東京に嫁ぎ、横浜の6畳一間のアパートで新所帯を持って様々な
苦難にぶつかった時、夫に愚痴を零すと・・・夫は投げやりに、捨てセリフを
言うのではなく・・・「和子、良く考えてみな~・・・」と言って説教ではなく
和子をやんわりと納得させて呉れる。
夫とは5歳、歳が離れて居ますが、「流石|お兄さん」何時も何を言っても
和子の負け・・・頭が上がりません((^▽^笑) )此れって惚気じゃ無いよ~
つづき・・・