【特別篇】
🍁 五色沼を背景にした紅葉
ターコイズブルー湖面とカラフル紅葉のハイキングレポ
今年も絶景の紅葉が五色沼にやってくる。福島県裏磐梯にある五色沼
ハイキングは普段から人気のコースだが、大自然の贈り物ともいえる
紅葉の時期には、もともと色彩豊かな湖沼に圧巻の紅葉が加わり、
完璧な風景となるのだ。今回は全国を車で2周した筆者が、五色沼の
紅葉ハイキングを紹介する。
さまざまな色の五色沼の湖沼群、さらなる彩を加える紅葉、そしてカラフルな
落ち葉を踏みしめながら楽しむハイキング、歩く時の注意事項や
時間配分などを詳しく解説する。1年に数週間だけ見ることができる
この色彩豊かな絶景の五色沼ハイキングを楽しもう。
■ 五色沼とは?
五色沼とは、毘沙門沼(びしゃもんぬま)・赤沼・弁天沼・るり沼
青沼・柳沼など多くの湖沼から成る湖沼群で、2016年に
ミシュラン・グリーンガイド1つ星に認定された。 時間帯、季節、天候、
見る方向などの変化により、沼の色がエメラルドグリーン、コバルトブルー
ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーなどさまざまな
色を見せ、人気の観光スポットだ。全長約3.6kmの五色沼自然探勝路が
あり、主要な湖沼はこの路から見られる。
■ 五色沼の紅葉時期
五色沼の紅葉時期は例年10月中旬〜11月上旬だ。筆者が訪れたのは
2020年10月25日であったが、残念ながら雨模様の日であった。
それでも、落ち葉の絨毯を踏みしめ、紅葉の五色沼自然探勝路を
歩くことができ、最高の気分であった。
■ 紹介するルート
五色沼自然探勝路は歩いて片道約1時間30分かかる。
東側の裏磐梯ビジターセンターから歩くルートと西側の裏磐梯物産館から
歩くルートがあるが、筆者は後者の裏磐梯物産館から歩くことにした。
西側から歩くと路沿いに見える沼は、母沼、柳沼、青沼(ここまで1km)、
るり沼、弁天沼(ここまで1.5km)、竜沼、みどろ沼、
赤沼(ここまで2.5km)、毘沙門沼の順となる。
ここでよく考えてほしいのは、五色沼自然探勝路をどのくらい歩くか
どうかだ。最初のオプションは、片道3.6kmを歩き、裏磐梯
ビジターセンターから裏磐梯物産館までバスで戻るルートである。
バスを利用すると、五色沼入口バス停から裏磐梯高原駅バス停まで
約6分で戻れるが、時間帯によってはバスの運行が約2時間間隔となるので
注意が必要だ。 次のオプションは、途中で引き返すルートである。
この場合は、歩く道のりと自分の体力を考慮して引き返し地点を決めよう。
ちなみに、筆者は赤沼まで行ってから引き返すことにした。
🍁 紅葉で彩られた路
さあ順番に紹介していこう。西側の入口から紅葉で彩られた路をしばらく
歩いていくと、「青沼」が見えてくる。沼の色と周囲の紅葉が調和して
すばらしい景色だ。
🍁 木造の展望台があるるり沼
青沼のすぐ隣にあるのは「るり沼」だ。ここには木造の展望台が設置されていて、
沼全体を見られる。この沼の色は明らかに先ほどの青沼とは異なっている。
ここも紅葉が美しい。
🍁 比較的大きな弁天沼
またしばらく歩くと、弁天沼にたどり着く。紅葉した樹木の間から
見える沼は、なぜか神秘的な雰囲気を漂わせている。大きな沼なので、
見る角度によって別の沼のようにも見える。
🍁 紅葉がいっぱいの路
紅葉がいっぱいの路をさらに進み、竜沼、みどろ沼を過ぎると赤沼が
見えてくる。この沼もこれまで見た沼の色とは違っており、紅葉との
コラボレーションがすばらしい。筆者はここで路を引き返すことにした。
ちょうどいい帰りのバスが無く、ビジターセンターで1時間以上
待たなくてはならなかったためだ。
🍁 戻る途中の路
駐車場に戻る途中もすばらしい紅葉で、疲れも忘れて彩のある落ち葉を
踏みながら駐車場に戻った。この日は雨が降っていたが、それでも
以前から行きたかった五色沼の紅葉を見られて大満足であった。
■ 五色沼ハイキングの注意事項
最初の注意事項は、前述のように事前に歩くコースを決めることだ。
片道を一気に歩きバスで戻るか、途中で引き返すか。途中で引き返す場合は、
どこで引き返すのか。あと、滑りにくく歩きやすい靴、帽子、水筒、
脱ぎやすい上着、雨具、熊鈴を持っていくとよいだろう。
■ 秋の五色沼ハイキングのおすすめ
秋の五色沼は、色彩豊かな湖沼にすばらしい紅葉が加わり、完璧な風景となる。
五色沼は全長約3.6kmの五色沼自然探勝路沿いに湖沼が点在し、次々と
さまざまな姿の沼が現れるので飽きることなく、また迷うことなく散策路を
歩けるのだ。秋になると、沼の周辺がさらに紅葉で彩られ、散策路も
カラフルな落ち葉の絨毯になって極上の路となる。紅葉の見ごろは例年
10月中旬〜11月上旬。さっそく、裏磐梯の秋を楽しむプランを
立ててみてはどうだろうか。
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