【ガーデニング】ハロウィンのかぼちゃで・・・

【特別篇】

       

秋の玄関をおしゃれに!

季節のイベントとして、日本でもすっかりおなじみになったハロウィン。

欧米で家々の玄関先や店先に飾られる「ジャック・オー・ランタン

(ジャックのランタン)」というカボチャのディスプレイは、

ガーデニングとも相性バツグン。秋の玄関先を楽しく飾りませんか。

   

古代ケルト人が秋の収穫を祝った起源にちなんで

毎年10月31日に行われるハロウィンは、キリスト教のすべての聖人を

記念する前夜祭です。けれども、起源をたどると2000年以上昔の

古代ケルト人による、秋の収穫祭的な風習でした。

ケルト人の多く住んだアイルランドで、ジャックという男がカブを

くりぬいたランタンを灯したのがジャック・オー・ランタンの始まりとか。

やがてアメリカに渡ったアイルランド人移民が、カボチャでランタンを

つくったそうです。 オレンジ色に熟したカボチャは秋の実りの象徴。

秋の草花と組み合わせると、季節感たっぷりのディスプレイができます。

 

ランタンにしなくても目を引くおもちゃカボチャ

スーパーなどで食用に出回るカボチャは西洋カボチャといい、

9~11月が熟しておいしい時期です。ただし、ディスプレイに使う

カボチャはハロウィン用や観賞用として、園芸店などで販売。

サイズも幅広く、白やベージュなどと色も多彩です。 ほかに、

ディスプレイ用として小型で、かわいらしい色形のカボチャが、

おもちゃカボチャという名前で出回ります。さまざまな品種を集めた

ミックスのタネも販売されているので、タネまきして来年のハロウィンに

備えてもよいでしょう。 バラエティーに富んだおもちゃカボチャを

利用すれば、ランタンをつくらなくても、手軽にハロウィン気分を

味わえるディスプレイができます。

   

 

カボチャを生かしたガーデンディスプレイ

カボチャの中身をくりぬいたら、ランタンばかりでなくコンテナなどにも

利用できます。カボチャに培養土を入れて植物を植えこんでみませんか。

カラフルな葉色のアルテルナンテラや、横に広がるグラウンドカバー

プランツや多肉植物などでユニークな表情が楽しめます。

   

野菜売り場で売っている西洋カボチャでも、クラフトの醍醐味が味わえます。

庭に住んでいるノームなどの妖精の家はいかがでしょう?

写真は屋根にドライフラワーやクラブアップル(ミニリンゴ)をあしらって

いますが、多肉植物でもカラフルに彩れます。

   

ランタンをつくって、中身はパンプキンパイに

さて、本格的なジャック・オー・ランタンのつくりかたも紹介しておきましょ

01)ハロウィン用などのカボチャに油性ペンで彫りたい表情を描きます。

  カボチャの局面に描くのが難しければ、無地のシールに描いて

  貼りつけてもよいでしょう。

02)カボチャのヘタまわりを、腕が入るほどの円形に包丁でくりぬきます。

  LED照明を入れるなら、底部をくりぬいてもOK!

   

03)カボチャの熟した果肉やタネをスプーンなどで削り、掘り出します。

  ハロウィン用のカボチャは果肉がやわらかくて削りやすいものの、

  果肉は水っぽくて美味とはいえません。欧米では家畜のえさに

  するようですが、裏ごししてパンプキンパイなどに使えます。

   

04)くりぬいた内部は流水でよく洗い、キッチンペーパーなどで

  水気をしっかりふき取ります。

05)小刀や彫刻刀などで、描いておいた表情のパーツをくりぬきます。

  かなり堅い局面なので、けがをしないように気をつけて。

   

06)ごく薄い漂白剤をしみ込ませたキッチンペーパーなどで、

  内部や切り口を拭いて完成!

最近はホームセンターや園芸店で小型のLEDライトが売っているので、

中に仕込んでもよいでしょう。

   

 

シックな秋のディスプレイもすてき!

秋のディスプレイをもっとシックに、大人っぽく楽しみたい方にも、

観賞用カボチャはおすすめです。白やグレー、彩度の控えめな色味の

カボチャをチョイス。落ち着いた花色のガーデンマムやグラスと

あわせてみてはいかがでしょう。

また、室内に飾った多肉植物やヒース(エリカ)などと組み合わせると、

静物画のような雰囲気が楽しめます。ひんやりした空気の漂う

10月の室内外で、カボチャ遊びもまた楽しいものです。

   

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