🌺 暑さに強い花で楽々!夏もきれいな庭やベランダに
夏もきれいな庭やベランダに
厳しい暑さのなかで無理は禁物。「ラクして庭やベランダを
きれいにしたい!」という願いを叶えてくれる花がちゃんとあります。
暑くても元気につぎつぎと咲く花を使えば、手間をかけずに
サマーガーデンが楽しめます。
園芸品種にもこだわって暑さに強い花を選ぼう!
昔からセンニチコウ(千日紅)やヒャクニチソウ(百日草/ジニア)、
ニチニチソウ(日日草/ビンカ)など、名前のとおり夏も元気でよく咲く
一年草が愛されてきました。
くわえて北米原産のルドベキアやエキナセア、ガイラルディアなど、
初夏から晩秋まで咲く多年草が多彩に出回るようになっています。
夏の庭やベランダにはこうした暑さに強い花を選ぶことが大切!
初夏から秋まで咲くとされる植物でも、高温期に花を休むものがあるのです。それに対して、高温でもよく咲くと評価されている園芸品種を用いると、
お値段は少し張るもののパフォーマンスの高さに驚かされます。
暑くても元気でよく咲く花8選
鉢から溢れんばかりに咲く【スカエボラ(ブルーファンフラワー)】
開花期:4~10月
草丈(株張り):10~30㎝
扇のような花形からブルーファンフラワーとも呼ばれます。
オーストラリア原産の多年草ですが、寒さに弱いので日本では一年草扱い。
ピンクや白などの花色があり、株が横に広がるので吊り鉢に仕立てると
涼しげです。園芸品種の‘サンク・エール’は真夏でももりもりに
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🌺 ‘サンク・エール’
ビタミンカラーに元気をもらう【ルドベキア】
開花期:7~11月
草丈:40~120㎝
一・二年草や多年草など30種ほどが北米に自生します。
黄色やオレンジ色、赤茶などのビタミンカラーから元気をもらえる花。
もうちょっと大人っぽい花色の‘アーバンサファリ’シリーズは、
コンパクトにまとまる株につぎつぎと花を咲かせ、
翌年も大株に育つ多年草です。
🌺 ‘アーバンサファリ フォレストグリーン’
🌺 ‘アーバンサファリ キャニオンレッド’
真夏に雪景色を思わせる小花【ユーフォルビア】
開花期:6~11月
草丈:30~60㎝
多肉植物や低木など、2000種以上の原種があるユーフォルビア。
近ごろ人気を集めているのが、白い小花を群れ咲かせる園芸品種‘
‘ダイアモンド・スノー’です。花に見えるのは苞なので長く楽しめ、
霜が降りる頃に切り戻して屋内で水耕栽培などすると冬越しも可能。
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🌺 ‘ダイアモンド・スノー
トロピカルな雰囲気が満喫できる【マンデビラ(旧デプラデニア)】
開花期:5~10月
草丈(つる性):30~300㎝
熱帯原産のつる植物。あんどん仕立ての鉢花で出回り、
グリーンカーテンにも利用されます。近年登場した‘サンパラソル’は
つるが伸びにくいタイプで、支柱なしでもこんもりした草姿が楽しめます。
花色もアプリコットなどのニュアンスカラーが登場。室内で冬越し可能。
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🌺 ‘サンパラソル クレムゾン’
縦に伸びる花穂がアクセントに【アンゲロニア】
開花期:6~11月
草丈:20~60㎝
熱帯~亜熱帯に30種ほどが分布する非耐寒性の多年草。
暑さや強光によく耐えて、次々に花穂を立ち上げます。縦に伸びる花穂は
夏の庭やベランダでアクセントに。白やピンク、紫色の濃淡がある
‘セレニータ’シリーズは、草丈30㎝ほどのコンパクトな株に多くの花を開花。
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暑さとお日さまが大好きな ニチニチソウ(ビンカ)
開花期:6~11月
草丈:20~60㎝
夏の高温や強光、乾燥に強い一年草として、古くから親しまれてきました。
くわえて近年はオレンジ色の花や、小花を株一面に咲かせる
‘フェアリースター’などが登場。新鮮な表情が寄せ植えなどでも人気を
集めています。大株になっても草姿が乱れにくいから重宝です。
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🌺 ‘フェアリースター
🌺 ‘フェアリースター ホワイト
蝶のように風に揺れて涼やか クレオメ
開花期:7~10月
草丈:50~120㎝
長いしべを揺らしながら風にそよぐ姿から風蝶草(フウチョウソウ)とも
呼ばれる優雅な花。暑さや乾燥に強く、花茎を伸ばしながら夏の間
つぎつぎに開花しますが、苗の流通が少ないのが残念なところです。
‘セニョリータ’は茎がよく分かれて多くの花をつけるのが特徴。
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🌺 ‘セニョリータ ロザリータ’
夏のグラウンドカバーにも最適 トレニア
開花期:5~11月
草丈:10~30㎝
淡いピンクや紫色で横に広がる多年草タイプがあります。
どちらも暑さや日陰に強い夏の味方。なかでも‘カタリーナ’シリーズは
横に広がりながらつぎつぎに咲いて、日陰のグラウンドカバーにもなります。
🌺 ‘カタリーナ アイスリバー’
🌺 ‘カタリーナ ピンクリバー’
夏の管理は「水やり」がポイント!
今回ご紹介した花は草姿が乱れにくく、暑さのなかでつぎつぎに花を
咲かせてくれる「手間いらず」の優等生です。それでも鉢植えを
水切れさせたり、乾燥が続くと庭植えでもぐったりしてしまいます。
鉢植えは表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりしましょう。
表土が濡れる程度ではNG! 与えた水が土中の空気も入れ替えることで、
根は水や新鮮な空気を取り込めます。
庭植えは基本的に水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らずに
茎葉に元気がなくなったら、水やりしましょう。植物は午前中に水を吸い上げ、
光合成を行うので、鉢植えも庭もできるだけ朝早く、土が熱くなる前に
水やりします。そのほうが人間もラクです。
鉢や茎葉が熱くなってから水やりすると、土中で水が温まって根を
傷めやすいので要注意! 昼間に茎葉がぐったりして水を欲しがっていたら、
一度水やりしてから少し間を置いてもう一度水を与え、土や鉢の温度を
冷ましましょう。朝に時間がなければ、夕方以降に用土が冷めてから
水やりしましょう。夏は朝晩2回の水やりが必要な場合もありますが、
夕方に水やりすると徒長気味に育つことも。水はできるだけ花にかけず、
鉢植えの受け皿に溜めないように気をつけます。
こうした水やりのコツを押さえられると、厳しい暑さの中でも花は
元気に咲いてくれます。
🌺 暑さに強い花で楽々!夏もきれいな庭やベランダに
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