【特別篇】
サルビアと聞いて思い浮かべるのはどんな花ですか?
公園の花壇に咲く朱赤の花? それとも青や白の花穂でしょうか?
サルビアはとても種類豊富で、草丈も花色も多彩です。毎年咲いてくれる
秋の庭をナチュラルに彩ります。
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ナチュラルでワイルドな雰囲気が楽しめる
サルビアは世界中に900種類以上も仲間があります。なかで公園などで
よく見かけるのは、朱赤のサルビア・スプレンデンスなど、寒さに弱い
一年草(扱い)です。草丈が比較的コンパクトで、季節ごとに
植え替えられる花は、管理しやすいのでよく使われます。
けれども、サルビアには寒さに強く毎年咲いてくれる多年草(宿根草)も
いっぱいあります。人の身長ほども成長したり、大きな株に育つものも多く
ナチュラルでワイルドな雰囲気を感じさせる花が目立ちます。
グラス類との相性もバツグン! どちらも丈夫で植えっぱなしで来年も
楽しめるため、最近注目されるナチュラリスティックガーデンによく
触れてみませんか。 サルビアの英名はセージで、キッチンなどで
利用されるハーブの「セージ」はすべてサルビアです。観賞用ばかりでなく
生活にも役立つサルビアの世界を楽しみましょう。
丈夫で毎年咲いてくれる多年草のサルビア6選
🧿 大きく育ち透明感のある花が目立つ クラリーセージ
開花期:6~10月(真夏は花が休みがち)
草丈:約1m
オニサルビアとも呼ばれる大型の花房が特徴です。しっかりした茎に
白~ピンク~紫など淡い花色の花を大きな花房で咲かせます。
精油は女性の生理不順や更年期の症状に役立つといわれるハーブです。
🧿 シャープな花穂と深い花色が魅力 サルビア・ネモローサ
開花期:5月中旬~6月
草丈:40~60㎝
花穂と濃い花色で美しく、バラなどとよく引き立て合います。なかでも
園芸品種の‘カラドンナ’は、花が終わってからも萼片が残って、
花壇のアクセントになります。
開花期:10~11月
草丈:約1m
茎葉をこすると爽やかな甘い香りがして、パイナップルセージとも呼ばれます。
またサルビアの中では明るい葉色で、軽やかなイメージ。なかでも
‘ゴールデンデリシャス’は黄金色ともいえる葉色が美しく
カラーリーフとしても重宝します。
🧿 ビロードのような手触りも秋らしい サルビア・レウカンサ
開花期:8~11月
草丈:60~150㎝
メキシカンブッシュセージやアメジストセージなどとも呼ばれます。
霜に当たると茎葉が枯れますが、春にはまた伸び出します。ワイルドな
雰囲気が愛されるものの、暴れ気味に大きく育つので、鉢植えで育てて
サイズ感をみるとよいでしょう。
開花期:6~10月
草丈:60~120㎝
黒い蕾や萼片が大人っぽい印象で特徴的です。サルビアとしては大ぶりの
花は鮮やかな青色で美しく香りもよくて、初夏から長く楽しめます。
これも大株に育つサルビアなので、切り戻すことで草姿を整えながら
花数もふやしましょう。
🧿 愛らしい小花が蝶のように舞う チェリーセージ
開花期:5~11月
草丈:50~120㎝
学名はサルビア・ミクロフィラですが、近縁のグレッギーとともに
チェリーセージとして親しまれています。長く咲きながら、こんもりした
紅白の花が咲く‘ホット・リップス’が人気です。
🌺 ‘ホット・リップス’
🌺 サルビア・グレッギー
日当たりよく水はけのよい環境で育てよう!
暑さ寒さに比較的強く、丈夫で育てやすい多年草ですが、高温多湿により
蒸れやすくなります。日当たりよく水はけのよい場所を選び、鉢植えでは
表土がよく乾いてから水やりするようにしましょう。
病害虫の心配もほとんどなく、庭植えでは肥料も必要ありません。
ただし生育が早いものが多いので、鉢植えは毎年植え替えます。
花が終わってしまったと思っても、花茎を切り戻すと次の花が咲き出すので、
手入れをしながら長く楽しみましょう。冬は地上部が枯れても、
春にはまた新芽が出て来年も花が楽しめます。
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