最愛の妻は突然姿を消した・・・

《和子は又々こんな記事を見た~》

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失踪から1か月半「何もいりません、

生きて帰ってきてほしい」 増える「認知症」行方不明者

 

さまざまな原因で記憶や思考などの認知機能が低下し、日常生活

社会生活に支障をきたす「認知症」。その周辺症状の1つと言われるのが、

あてもなくうろうろと歩き回る「徘徊」です。今、徘徊からそのまま

行方不明となってしまう認知症患者が全国で増加しています。

ある男性の妻は、1か月半前、突然姿を消しました。

「何もいりませんので、生きて帰ってきてほしい」。息子2人とともに

妻の帰りを待っています。「昨日までいた人間が急にいなくなって、

もう…胸が張り裂けそうです」 こう話すのは、鳥取県米子市に住む

荒川勉さん(64)です。8月8日、荒川さんが朝起きると、

隣で寝ていたはずの妻・泰子さん(59)の姿はなく、それ以降行方が

わからなくなっているのです。

   

「おそらく松江の実家に向かったと思う。

ただ、認知症を患っているので電車に乗るとか、車で行くとか

そういったことは考えず、どうも歩いて向かったようです」

 5年ほど前、物の名前や意味が分からなくなる「意味性認知症」と

診断された泰子さん。最近は、症状が進行していたといいます。

「まず会話ですね。名前を尋ねられても答えられません。

それから住所・電話番号も答えられません」 そして、今回の失踪。

介護に専念するため、荒川さんが7月末で仕事を辞めた

矢先の出来事でした。 泰子さんの息子 荒川拓海さん

   

「家の前にゴミ捨て場があるんですけど、そこにたまにカラスが

来ることがあって。ある時母が『今日も黒いのが来てるよ。

あれ何だっけ?』って、名前が出てこなかったんです。『それカラスじゃん』と

いったら、『ああそう、カラスカラス』と…。そのあたりからちょっと

物忘れがひどくなってきているなと感じていました」

息子の拓海さん(22)と大樹さん(19)は、普段県外で働いています。

お盆の帰省で久しぶりに両親に会えることを楽しみにしていましたが、

泰子さんと顔を合わせることはできませんでした。会社の休みを延長し

捜索を続けたものの、手がかりは見つからないまま、泰子さんの失踪から

すでに1か月半が経とうとしています。

   

「当然、警察の方でも一生懸命、鳥取県警島根県警ともに

探していただいていると思うけど、どういう動きをされているのかも

全然報告がなくて…」 泰子さんの息子 荒川拓海さん

「脱力感みたいなものがずっと毎日毎日繰り返されていく。精神的には

結構きついものがあります」 警察庁によりますと、去年、警察に

届け出があった認知症の行方不明者数は1万8709人で、統計開始から

 10年連続で増加し、過去最多となりました。鳥取県でも去年306人の方が

行方不明になっていて、そのうち約2割が認知症患者でした。 警察も

捜索にあたりますが、行方不明者の捜索にかける時間には限界があると

いいます。 米子警察署生活安全課 金氏大介課長 「捜索にあたっては、

行方不明者の足取りや立ち回り先等を集中的に検索・聞き込みなどを

しています。状況に応じて警察犬も活用しています。ただ、行方不明者は

『線』で動きますが、その動いた分、捜索は『円』で捜索することに

なるので、時間が経過すればするほど捜索範囲が広がって、対応できる

警察官の人員も限りが出てきます」 こうしたなか、認知症患者の

徘徊対策にと注目されているのが、「GPS端末」です。 全国で

GPS端末のレンタルなどを行う「認知症徘徊GPSセンター」。

行方不明になった際に位置情報がわかるだけでなく、普段から

GPS端末を身につけておくことで、認知症患者の徘徊ルートなどを

事前に把握しておくこともできるといいます。 認知症徘徊GPSセンター

 柴田彰さん 「10分おきにGPSの位置を自動的に計測するので、普段

どういう行動パターンなのかというのを事前に把握することができます」

   

一方で、こうしたGPS端末を認知症の患者にどのようにして持って

もらえばいいのかわからないという声も多く寄せられるといいます。

そこで、センターですすめているのが、GPSをつけることができる

「専用シューズ」です。 認知症徘徊GPSセンター 柴田彰さん

「どうやってGPS端末を持ってもらうかというのは、認知症患者の

ご家族の大きな悩みです。我々は、靴の中に入れていただくような形に

しています。それで、他の靴は置かず、玄関にGPSを入れた靴だけを

置いておく。普段履き慣れているのは違うものでも、いざ靴が全部

なくなると、認知症の方はそこにある靴を履くという特性が見られます」

靴を履いてくれない場合などについては、杖にGPSの入ったお守りを

結んでおくなど、それぞれの認知症患者に合った形で端末を持って

もらうよう工夫が必要とのこと。 泰子さんの家族も、GPSの必要性を

感じたといいます。 泰子さんの息子 荒川拓海さん 「母はもう携帯も

使えないという状況で、今回も家に置いていってしまっているんですけど、

GPSであったり、携帯であったりをを持つ癖をつけておく、小さなことを

習慣づけておくということが必要だったんじゃないかって…

できることだったんじゃないかって後悔しています」 行方不明となっている

荒川泰子さん(59)は、身長155センチくらい。肩までの長さの黒髪で、

服装は紺と赤のボーダー柄のTシャツ、黒色の長ズボン、灰色の帽子をかぶり、

濃い茶色のショルダーバッグを持っていたということです。

「何もいりませんので、生きて帰ってきてほしい。

泰子にもう一回会いたいです。それだけです」

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