がん終末期の76歳母親に次から次に・・・

     

《和子は又々こんな記事を見た~》

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      「民間療法」を受けさせる55歳娘…

「これを飲め」「あれを打て」の末に崩壊した親子関係

 介護の話、相続や墓をどうするか、大きな関心事になるのに、意外と

忘れがちなのが人生の最期の過ごし方。 話題にしにくいこともあって、

突然その時がやってきて、大切な最期が台無しになり、その結果遺された

家族に大きな傷が残ることも。  本人にとっても遺される親しい人に

とっても納得できる幸せな最期を迎えるために、必須のポイントとは?   

1000人以上を看取ってきた在宅医が、まとめた『在宅医が伝えたい 

「幸せな最期」を過ごすために大切なこと』より抜粋してお届けする。

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 現実を受け入れられない娘

   

胃がんで、通院しながら抗がん剤治療を続けていた高山玲子さん(仮名・76歳)。

娘さん(53歳)が見守りながら、自宅で療養生活を続けていましたが、

症状が進行し、終末期になった現実を、娘さんがなかなか受け入れられずに

いました。 娘さんは、藁にもすがる思いで、さまざまな民間療法を

調べては、玲子さんに「これを飲め」「あれを打て」と勧め、「もっと頑張って」と

繰り返します。 「最期は苦しくないようにしてほしい」という

玲子さんの望みに対しても、「今まで頑張ってきたでしょ」

「最期の話なんてしないで」と、何が何でも現実を受け入れようとしません。  

玲子さんは「(民間療法を)やるかやらないかは私が決める」と娘さんに

反論しながら、そうした親子のやり取りに疲れているようにも見えました。

結局、玲子さん親子は、最期が迫るぎりぎりの段階まで“闘いモード”が続き、

私は「娘さんが現実を受け入れられたら、玲子さんももっと穏やかで幸せな

時間を過ごせるのに……」と思わずにはいられませんでした。  

大切な人に「いつまでも元気で長生きしてほしい」と思うのは誰もが

願うことですが、家族がそう願うあまり、老いや病気で弱っている現実を

受け入れられず、本人も家族もお互いにつらくなってしまっている姿を

しばしば目にします。  例えば、子がいつまでも元気な親の姿を

追い過ぎるのは、ある意味では酷なことで、親の老化を認めたほうが

優しくなれる場合もあります。老いを受け入れ、あたたかく見守る。

それができたら良いコミュニケーションが取れると思います。  

大切な人に、死が近づいていることを受け止めるのは、誰にとっても

つらく受け入れ難いことです。 「奇跡が起こって改善するかもしれない」と、

現実に目を背けて奇跡ばかり追い求めてしまう人もいます。奇跡を

信じたい気持ちはとてもよくわかります。しかし家族が現実を

受け入れられないことが、時として本人を苦しめてしまう場合もあることを

心にとめておいていただけたらと思います。

頑張れという言葉が押しつけになることも

 本人への「頑張れ」という言葉も、頑張ってほしい気持ちの“押し付け”に

なることがあります。 「最後まで諦めずに闘い抜いてほしい」という

家族の気持ちに、本人が何とか応えようと無理をしてつらい思いを

してしまうことがあるのです。頑張ることを強いるのではなく、

現実を受け入れて寄り添うことで、本人と家族が幸せに過ごせることを

患者さんと家族から教わりました。「受け入れる」ことと、

「諦める」ことは違うのです。  

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【お迎えは 何時でも良いが 今は嫌(シルバー川柳)】