《和子は又々こんな記事を見た~》
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「亡夫の地元の有力者」と結婚させられ寝室で
「1日中子作り」を強いられた女性を待ち受けていた
「さらなる地獄」
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婚活と地方移住をミックスした「移住婚活」が、いま注目を集めている。
だが、いざ結婚生活が始まると「こんなはずじゃなかった」と破綻に向かう
ケースもおかしくない。長谷川浩美さん(仮名・27歳)は、夫を亡くした後
義父母に一緒に住むことを提案され、亡夫の地元である島に子どもと一緒に
移住。その街の有力者であるX家の家政婦として働き始めたが、
いつの間にかX家のひとり息子・修一さん(仮名)との縁談が勝手に
進められてしまう。
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警察と結託していたのか
「ここにいたら無理やり結婚させられてしまう…」と浩美さんは島を
出ることを決意した。まずは金策だが、いつの間にか財布からは
キャッシュカードもクレジットカードも抜き取られ、通帳や印鑑、
スマホまでも隠されてしまい身動きがとれなくなる。
「ダメ元で近所の人にお金を借りようとしましたが、不審そうな目で
見られるだけでした。警察にも行って事情を話したんですが
『そういうのは家族で話し合ってくれ』と、相手にもされませんでした」
どうしていいかわからずに呆然とする浩美さんをよそに、周囲は結婚の
準備を進めていく。 「修一さんはうちに当たり前のように出入りし、
子供達をなつかせようとしていました。私の意思など無視して
外堀から埋めていくような感じです」追いつめられた浩美さんは、
居間のテーブルの上に置きっぱなしになっていた姑の財布からお金を
拝借し、子供達を連れて島を出ようとするのだが、途中で警察に捕まって
連れ戻される。「これも、警察と結託していたようです。思えば、
姑が財布を置きっぱなしにしているなんて不自然でした。
ハメられたんだなと思いました。X家の力をもってすれば、地元の警察を
丸めこむのも可能なんでしょうね。留置所に入るか、家に戻るか
みたいな感じになって…なんかもう、この時に完全に心が折れましたね。
どうあがいても、この運命には逆らえないんだと」
基礎体温表から排卵日を割り出して…
すべてを諦めた浩美さんは予定通り修一さんと結婚するが、結婚生活も
異常そのものだった。「落ち着いて子作りができるように」と浩美さんは
子供達とは一緒に暮らさせてもらえず、基礎体温表から割り出した
排卵日の前後は夫婦で1日中寝室に籠る。
「まさに、子供を産むための道具みたいな扱いでした。修一さんには
本当は指1本触れられたくなかったけど、1日も早く子供たちと
暮らしたかったので、子作りを受け入れるしかなかったのです」
結果的に、修一さんと結婚して半年足らずで妊娠に至った。
「妊娠がわかってからは、体調管理を理由に修一さんとは寝室を別にし、
子供たちと水入らずで過ごしました。事情を知らない子供たちは
赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしていましたし、やっぱりお腹の子供は
愛しいじゃないですか。人身売買みたいな結婚でしたけど、ここにいれば、
とりあえず子供達には苦労をかけずに済むんだからと、
自分に言い聞かせていました」不本意極まりない運命をそれでも受け入れ、
我が子の誕生を心待ちにしていた浩美さんを予期せぬ悲劇が襲う。
「私は人身御供だった」
「妊娠7カ月の時に突然早期胎盤剥離を起こしたんです。原因は不明です。
赤ちゃんは死産。出血が止まらないため子宮も摘出することになりました。」
言いようのない悲しさと悔しさ。病院のベッドの上で泣き暮らす浩美さんの
もとに修一さんやX家の家族が顔を出すことはなかった。
退院の日。迎えに来る人もおらず、ひとりで家に戻った浩美さんを
待っていたのは離婚届けを用意した修一さんだった。
「『そうなるだろうな』とは思ってました。彼は子供を産ませるために
私と結婚したようなもの。今回が死産だっただけでなく、二度と子供を
産めなくなった私は、彼にとってもX家にとっても、何なら地域にとっても
用無しです。修一さんは案の定、『世間体もあるから、子供たちを連れて
島を出て行って欲しい』と言いました。長谷川の舅と姑にも連絡しましたが、
『アンタが子供を連れて島を出て行かないと船を取り上げられるし、
契約違反で慰謝料を払わなきゃならなくなる』と言われました。
『契約』という言葉を聞いて、まさに私は人身御供だったんだなと悟りました。
私どころか子供達まで見捨てるようなところに未練はありません。
一刻も早く島を離れたいと思いました」
死んだ子の墓参りをしたい
浩美さんに「今後一切X家とは関わりを持たない」という念書まで
書かせたという修一さん。非人道的な振る舞いだという自覚があったのだろう。
X家は浩美さんに財産分与として1000万円という大金を渡す。
「このお金で地元に戻り、親子3人で新生活をスタートさせました。
おとなの都合で振り回すことになった子供達には申し訳ない気持ちで
いっぱいですが、お陰さまで元気に育ってくれてて、今は幸せです。
一度、死産した子のお墓詣りをしようと島に行ったんですけど、
子供はX家のお墓にいないことがわかりました。きちんと埋葬するって
言ってたのに…。結局どこにいるのかもわからないままで、
それだけが心残りです」女性の人格や子供の尊厳を無視したX家の
この振る舞いには憤りを覚えるが、それを平然としてやってのけることに、
地方の闇を垣間見たような気がしてならない…とは言い過ぎだろうか。
~今の世にこの様な現実が有るのだろうか?~
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