《和子は又々こんな記事を見た~》
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息子は強度行動障害、在宅で介助「もう無理」
疲弊する両親、入所先見つからぬ現実
自傷行為や暴れるといった「強度行動障害」のある人は、全国に
少なくとも2万5千人いると言われる。重度になると常に介助が必要だが、
施設側は人手不足に加え、他の利用者や職員の安全確保の面で入所を
断らざるを得ないケースもある。入所先が見つからず、在宅で息子の見守りを
続ける福井県福井市の夫婦は「24時間気が休まらず、普通の生活も困難に
なってきた。家で支えるのはもう無理」と悲鳴を上げる。 50代の夫婦の
次男(23)は2歳で広汎性発達障害(自閉症)と診断された。特別支援学校
小学部6年の頃から強度行動障害の兆候が現れ始めたが、在学中は比較的
安定していた。高等部を卒業後、建物から飛び降りたり、電卓を投げつけたり
する重度の症状が見られるようになった。家の部屋の窓ガラスを
割ってしまうため、アルミ板に交換した。 次男は、障害者総合支援法に
基づく支援の度合いが最も重い「6」。現在は週1回のショートステイと
週4回の通所で、二つの施設を利用している。夜間は訪問ヘルパーが
介助に当たる。夫婦は「環境の変化に敏感なので、1日の生活リズムが
決まっているのが理想」と、施設への入所を切望している。
■ ■ ■
福井県によると、夜間も排せつや食事を介助する指定障害者支援施設は
県内に26カ所ある。昨年9月時点で、このうち17カ所に強度行動障害の
ある人が計408人入所しているが、次男のような重度の人数までは
把握していないという。 知的障害者ら40人が入所する勝山市の障害者
支援施設「九頭竜ワークショップいずみの郷」は一昨年、重度の男性1人を
初めて受け入れた。3、4人で交代しながらマンツーマンで24時間介助する。
担当職員は「行為の理由が分からない時もあり、意思疎通が難しい」と話す。
同施設は常に満員状態だ。男性と同時期に入所を希望した強度行動障害の
女性もいたが、日中の通所で対応している。担当者は「重度の人をもっと
受け入れようとすると、設備を整えなければならない。お金も人も
まだまだ必要」と苦しい胸の内を明かす。
■ ■ ■
国や自治体は「入所施設から地域へ」とうたい、生活介護や自立訓練などの
福祉支援サービスを活用し、障害者の地域生活移行を推進している。
それは、夫婦には遠い世界に見える。 「自分たちが死んだら、息子は
どうなるのか。行政には現実を知ってもらいたい」。介護疲れから夫は十数年間、
心療内科に通う。今年5月に症状が悪化し現在は休職中だ。「息子が喜んで、
安心して暮らせる場所が社会にあってほしい」と願っている。
💫 参院選 が10月19日に公示された。地域が直面する課題と未来へ
求められるものを、福井の現場から探る。
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