鶴見の衣料品屋さんの一人娘で高校を卒業して、社会に出て他人様と共に
働いた経験も無く、そのまま実家のお店を手伝って、卸問屋に勤める
オジサンが年中品物を届けに来て、お兄さん間隔で親しくお付き合いを
して居たオバサンは、マサに不思議のご縁で縁談が決まり、オバサンの
ご両親も何時ものオジサン間隔だったのに~、イザ結婚をすると手の平を
ひっくり返したかの様に亭主関白で、オバサンはビックリしたと・・・
何せ、負けず嫌いで、当時は市営住宅は電気のアンペアも少なく、エアコンだの
電子レンジを買っても、思う様に使えない状態なのに・・・電子レンジを
買って来て家中の電気を全部消して使うって感じだった様です。
子供も段々と大きく成って、和子の息子と比較して落ち目を感じると
「勉強しろ」と怒鳴ったり・・・最近良くニュースで「高速の煽り運転」
等を見ると夫と「オジサンが遣りそう~~~」って笑っちゃう・・・
双方共に息子たちも社会人に成って、数年後に役所の方から和子の家に
「市営住宅の引き渡し勧告」の通知が来てびっくり・・・
和子はあのまま市営住宅で一生を終わる積りだったので・・・長男が大学の
サークルで知り合った彼女とお付き合いを始めて、市営住宅に20数年
住みましたが、勝手にリフォームも出来ず、せめて襖位張り替えて
綺麗にしないと、息子から「彼女を連れて来る」と言われたら
恥ずかしいと思い夫のご機嫌を伺いながら休みの度に襖貼りをしたのに~
役所の方に電話をして「2人の息子にアパートを借りて出し、私もお勤めを
辞めるから、このまま市営住宅に・・・」とお願いしましたが・・・
「息子さんを出してお母さんがお勤めを辞めてご主人だけの収入に成っても
お宅にはそれだけの収入が有るから引き渡して下さい」と言われ・・・
泣く々マンションを買って出る事に・・・
其の話をオジサン・オバサンにすると、段々と2軒のお付き合いは冷ややかに・・・