オバサンは鶴見の衣料品屋さんの3人兄姉の長女で下に弟さんが2人居て
親子で頑張って居たそうです。弟さんが2人居るから彼女はお店より
お家の中で賄いさんが担当の様で、和子の様に兄嫁が居て、台所には
立った事のない者とは格段の差が付きお料理は上手でした。だけど年中
お店が忙しく、家の中は散らかって居ても気にしない方でした。
勿論、学校を卒業する前からお店を手伝い、社会に出た事無いオバサンは
オジサンと結婚しても会計を任されても???
和子は兄貴(長男)が結婚してからは学用品を買うお金すらも満足に貰えず
(早く社会に出てお金を稼ぎたい)と言う一念から働くことが大好きで
オバサンとは、此れも正反対でした。
オバサンから聞くと・・・
大ちゃんのオジサンも几帳面な性格で、田舎から横浜に出て来てアパートで
一人暮らしをして居たそうですが、オジサンも年頃に成って、田舎の女性と
お見合いをして結納迄、済ませて結婚式の日にちも決まって会社の仲間に
「何時結婚する」と話し、お祝いを貰ったか貰って無かったかは分かりませんが
結婚式を待つばかりだったそうです。
そんなある日、田舎からお母様と婚約者のお嬢さんが横浜に見えて
オジサンのアパートに立ち寄って、オジサンの留守の間にお部屋の中を
物色されて、オジサンは切れちゃって・・・折角の結婚を破談にしたとか?
さて破談にしたのは良いけど~会社の仲間に、結婚のご披露をした手前
困っちゃって・・・鶴見の衣料品やさんのお宅に品物を納めに行くと
玄関に見慣れないオバサンのヒールが脱いで会って・・・「OO子(オバサン)
今日は何処かへ行って来たの?」と聞くとお母様が「今日はOO子お見合いに
行って来たんだよ~」と聞き、オジサンは「それでどうだった?」ってオバサンに・・・(笑)オジサンは思わず、「OO子、俺と結婚しないか?」と切り出し
・・・オバサンも(知らない男性と結婚するより、XXさん(オジサン)なら
お兄ちゃんの様だし・・・と思ってオジサンと9歳年は離れて居るけど・・・
ま~良いっか?)と思いオジサンとめでたく結婚したそうですが、
オバサンが高校生の頃から品物を届けに来ていたXXさん、今までお兄ちゃんの
様な感覚でお付き合いをして来たのに・・・結婚をしたら手の平を
ひっくり返した程、亭主関白で驚いたと・・・
オジサンは勝気な性格で負けん気が強く、良くオバサンに「マコ君のオバサンの
様にお前も働け・・・」言われたとか???