思い出ばなし・在宅訪問介護―57・・・

 

         f:id:akicyan6041:20200511162241j:plain

        《八重さんのお世話-1・・・》


八重さんは長者町の大通りから少し下がった4階建てのマンションの

オーナーさんで下3階までは賃貸マンションだったと思う、4階フロアーを

自宅にしてご主人と息子さんと3人暮らしでした。

八重さんのお世話はおむつ交換とお食事介助・お昼の食事を作って食べて貰い

片付けて退室で身体30分・生活援助30分の1時間でした。

 

此処に伺う前にセンター長から

「此処の息子さんは酒乱が激しいからサービスに伺っても息子さんにお宅に

入れて貰えない事も有るからその様な時は、玄関を開けて呉れない時は

サービスを打ち切って帰っても良いからね?」と言われてサービスに入りました。

ご主人も利用者さんの八重さんも取っても優しい気さくな方で直ぐに馴染めて

台所の方で八重さんの食事の後片付けをして居るとご主人は和子に息子さんの

愚痴ばなしを・・・
f:id:akicyan6041:20200511162434j:plain     f:id:akicyan6041:20160719160508j:plain


息子さんも素面の時は、冗談を言ったりして酒乱で暴れる様な感じには

見えませんでした。でも~やっぱりお金を持たせると即、飲み屋に行く様で

持ち金を持たせて無い様で有る時「お袋に1,000円貰って来て呉れる?」

って頼まれた事が・・・

其の和子に頼む息子さんの姿を見てご主人は和子に手招きで「ダメダメ・・・」って(笑)和子は「今忙しいから・・・後でお母さんに頼んで置くから待ってね?」

と言って利用者さんにも何も言いませんでしたが、他人様の和子に頼む

息子の姿を見て、利用者さんは、和子に1,000円札を出して「お母さんじゃ無く

ヘルパーさんが『貸して上げる』と言って息子に上げて下さい」と・・・

優しい母心・・・でも~「ご主人にも「ダメ」と言われて居るから・・・」と

言ってその日は諦めて貰いました。

【相合傘 あなたばかりが 濡れて居る(シルバー川柳)】